クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回は石川県能美郡にある『わくわくブルワリー』の金沢百万石BEER IPA。石川県の霊峰、白山の伏流水を使用した濃厚エールビールです。
『わくわくブルワリー』金沢百万石BEER IPA
富士山、立山と並ぶ、日本三大名山のひとつ、石川県白山。信仰の山として、また、高山植物が多い花の山として、古くから愛されている山です。その白山から、加賀平野に流れている手取川の右岸に位置している川北町にある『わくわくブルワリー』。
『わくわくブルワリー』は、地元の名産を活かした商品を販売する『わくわく手づくりファーム川北』の事業の一部。
今回ご紹介する金沢百万石BEER IPAも、川北町で育てられた大麦100%で製造されている、地ビールです。
モルトもホップも倍!
金沢百万石BEER IPAのアルコール度数は7%。ビールタイプはインディア・ペール・エール(=IPA)です。
IPAビールはアルコール度数が高くなることも特徴のひとつで、だからこそ飲み応えもばっちり。このビールももちろん、飲み応えがしっかりしています。
IBU(=苦味指数)は70と、かなり苦め。一般的に飲まれている「普通の」ビールのIBUは15前後であることを考えると、その苦みも想像できるはず。
金沢百万石BEER IPAは、モルトもホップも倍以上使用してあるとのこと。口に含んだときに感じる香りも、ザ・IPA!
IPAの香りは「松脂」に例えられることも多いですが、自然の香りのなかに少し薬品っぽさもあるような…独特の香りがします。アルコール臭とは少し違う、ネイチャーな香りです。
4種類のホップが織り成すハーモニー
強い柑橘系アロマを持ち良質な苦味を持つシトラ、アメリカのホップのなかでも最もよく使われるカスケード、"スーパーカスケード"と言われることもある、センテニアル。そして苦味が強いコロンバス。4つのホップが使用されている金沢百万石BEER IPA。
それぞれの特徴を舌で探しながら飲んでみるのも楽しみ方のひとつかもしれません。
加賀百万石の歴史を感じるデザイン
"加賀百万石"といえば、戦国時代にその名を轟かせた前田家が思い浮かびますよね。加賀・能登・越中の国を治め、百万石を超える大名だったことから加賀百万石と呼ばれるように。
江戸とは違う独自の武家文化を築いていたという加賀藩。加賀友禅や金沢箔といった、煌びやかで華やかな文化が多いイメージがあります。
金沢百万石BEERのビールの缶にも、前田家の家紋である加賀梅鉢の紋が。
栄華を思わせるギラギラした感じと濃紺の渋いベースカラーが渋くてカッコイイ! ちょっと武骨な雰囲気があるフォントもインパクト大。海外の人にも喜ばれそうなデザインです。
濃厚IPAは肉系メニューと相性◎
しっかりとした苦味があるIPAビールは、ビールの味わいに負けない肉料理と合わせるのがオススメ。鶏や豚もいいですが、牛肉料理も相性抜群です。しっかり目に塩コショウをして、にんにくたっぷりでシンプルに焼いたステーキ…なんて最高。鶏ならスパイシーなフライドチキン、豚ならスペアリブなどもばっちりの組み合わせです。
石川県のブランド牛である能登牛を使った料理と合わせることができたら最高かも。金沢百万石BEERと能登牛の組み合わせで、石川県の「たっだんうめぇ」を堪能してみては?