金額は筆者家族の『大人2名・子ども(小学生・未就学児)2名』で『下今市駅〜東武ワールドスクウェア駅』の特急電車片道の価格です。未就学児の座席なしなら−380円です。※こちらに別途乗車券が必要です
前回はSL大樹のご紹介をしましたが、今回はついに乗車体験のご紹介です。
筆者家族が乗った1号車は、ややレトロな趣がある車両でした。回転させて向かい合わせにできるボックスシートや、窓際のテーブル等は現代の電車にはないものなので、子ども達は興味津津でした。
ただ、事前に【2号車】を予約すると、昭和30年代を思わせる木の温もりを感じる座席の手摺や、ノスタルジックな『対面ボックスシート』、風や煙を直に感じる『展望席』が楽しめるとか。
※展望席はどうやら出入り自由だったようです。立ち寄らなかったのが悔やまれます
せっかく乗るなら昭和を体感できる2号車もいいですよね。
ゆっくりと動き出し、心温まるお見送り
汽笛を鳴らし、じわじわと進むSL大樹。出発の際はホームにいる方たちがニコニコしながら手を振って送り出してくれます。筆者はこういうときは元気に手を振り返すタイプです。それにしても送り出す方々の笑顔が優しいこと優しいこと。
じんわりと心温まったところで、次々と外から手を振る人が
季節はちょうど新盆ということもあり、高台の墓地から、草原から、どうやってそこに行ったの? と思わせる林の間から、車の中から家のベランダから。あらゆるところから日光市の方々が手を振ってくれます。随分と手厚い歓迎だな、と感じ、調べてみると以下がヒットしました。
『一緒にロコモーション協議会』『SL大樹に手をふろうプロジェクト』が背景に
SL大樹の運行で【日光・鬼怒川エリアの活性化】を目的とした『一緒にロコモーション協議会』を地域一丸となり取り組んでいるとのこと。
通常の東武鉄道は除いて、SL大樹が運行されるときは『SL大樹に手を振ろう』プロジェクトがあるそうです。
『ロコモーションとは、蒸気機関車が走り出すときのようにだんだんと勢いを増していく「力強い運動」を指します。東武鉄道とともに「SL復活運転プロジェクト」に参加しませんか。』
出典:SL大樹をもっと知る
という触れ込みがあるので、その気持ちに賛同した方々が手を振ってくれていたようです。
しかしそこに強制感やかったるさはもちろんなく、ニコニコと送り出す笑顔をいただいて、乗車できたことを嬉しく思いました。
カメラを構え、SL大樹を撮影される方々も、手早く撮影し、笑顔で手を振ってくださってとてもほっこりしました。車内アナウンスでは『ここのおじいちゃんはいつもベランダから手を振ってくれます。今日はいますかね〜?』というものも。なんという仲良しエピソード。おじいちゃんはこの日も手を振ってくれました。
土日祝日限定。車内での撮影会
土日限定でグループ撮影のアナウンスがありました。カメラマンがグループ毎に撮影をしに回りますが、撮影の有無を聞かれるのでお断りもできます。
『家族で出掛けると引きでの集合写真がない問題』はどの家庭でも起こることかと思います。我が家もインカメラで撮ることはあっても引きでは撮影できないため、こういったものは基本的に撮影し、購入します。
下車前に販売の方から1200円で購入しました。おつりはいただけましたが、下車までの時間も短かったので、用意しておくと◎
旅の歯車はまだまだ加速!過密スケジュールの神に愛されし我が家は……
下今市駅を出てふと気づきます。
この先の停車駅は東武ワールドスクウェア。そしてその次はかの有名な【鬼怒川温泉駅】。ということは、日帰り温泉があるのでは……?
夫に確認してみると『東武ワールドスクウェアを回り終わったら、鬼怒川温泉に行こう』とのこと。完全なるフッ軽と化した夫に賛同する筆者。
調べてみるとやはり駅周辺に日帰り温泉があるホテルもちらほら。
よし! 行こう!
これぞフッ軽の醍醐味
大宮を出発して約3時間。
【特急列車で昼からお酒を飲み、東武ワールドスクウェアへ行こう】
→【特急列車で朝からお酒を飲み、観覧車を撮影し、SLに乗って東武ワールドスクウェアへ行こう】
→【特急列車で朝からお酒を飲み、観覧車を撮影し、SLに乗って東武ワールドスクウェアへ行き、その後日帰り温泉に行こう】まで話が膨らみました。
最高すぎる休日です。
行き当たりばったりの旅もいよいよ佳境
目的地の東武ワールドスクエアに到着しました。時刻は11:00。これまでの出来事が濃すぎてまだ午前中であることが信じられません。朝早くの特急の旅。とてもいいですね。
次回、ここは魅惑の玉手箱。東武ワールドスクウェアで世界一周旅行のご紹介です!