個々人の「和食ってなんだろう?」を問う『和食展』。たっぷりと展示を楽しんだあとは、そのままミュージアムショップへGO! 得た知識を、可愛さやおいしさに変換して持ち帰りましょう。
銘店コラボ、キャラクターコラボ商品もたくさんありますが「和食展」はオリジナルグッズが抜群に可愛い! “可愛い”と“美味しそう”を基準に厳選して、実際に購入したグッズをご紹介します。
日本の食の豊かさ、発展への理解を深める。公式図録は必携
和食展の図録は、さながら家庭科の資料集のよう。展示カテゴリごとに掘り下げた内容で、展示で得た情報と併せることで知識の補完ができたり、理解が深まるのを感じられます。
写真もたくさん掲載されており、視覚から得る情報も盛りだくさん。実際に見たものと、正確な情報とを視覚的に整理できるのもおすすめポイントのひとつです。
その他に雑貨系では、海藻デザインのコースターや食品の形のキャンドル、実物のポップさに惹かれて思わず買ってしまった玉子焼き柄のクリアファイルや、刺繍缶バッジ、野菜型のペンなども。
中でも刺繍缶バッジはとにかく可愛くて! デザインは、お寿司、焼鳥、お弁当など他にも数種あり。一瞬戻ってきた理性に阻まれて買わずに出てしまいましたが、これから行かれる方はぜひ手に取ってみてほしいです。
『和食展』における「和食の世界」を端的に描き出すセンスに脱帽
SNSで画像を見て「欲しい! 買う! 着る! 絶対似合う!」と、急速に心が沸き上がったTシャツと、同柄のグッズたち。あまりにも和を強調しながらも、コミカルかつポップ。しかし大真面目に和食の世界が描かれていて、なんとも味わい深いものがあります。
どこを取ってもどことなく生命や躍動を感じるのは「米粒ひとつにも神様は宿る」八百万の神を信じる心があるからでしょうか。
今にもこちらに向かって距離を詰めてきそうな大根。躍動感あふれる魚。なんだか圧を感じるきのこ。稲や山菜に囲まれ中心に据えられているのが、升に入ったお米の粒。富士山の向こうの御来光が、それらの生命を祝福し見守っているかのようなデザインは、和食の、日本の自然の豊かさを感じさせてくれます。
和食の美味しさの素敵は「素朴な中にあるじんわりとした旨さ」
流石の食に関する展示とあって、全国の和食材もたくさん! 特別なパッケージのお酒や、レトルトカレー、ごはんのおとも、お出汁や瓶詰めなど、アンテナショップのようなラインナップ。
事前に購入を考えていたとらやの羊羹は残念ながら売り切れていたため、次点の干菓子を。和三盆を使った上品な甘さと優しい口溶けで、出会えてよかったお菓子でした。
この焙煎いりこの美味しさときたら、夜中に開けたことを後悔するレベル。
さわやかな山椒の香りが心地よいうえに、パリパリの食感が楽しいし、噛めば噛むほど旨みが出てくる……。某スナック菓子より、やめられない止まらない。
夜中だけどお魚だし。ちょっとなら許されるよね……なんて、開けたが最後「多分買ってきてないと思う!」という速度で食べ終わってしまいました。今も思い出されるいりこの旨みと山椒のさわやかな香り。買ってきて食べたっぽいな、これは……。
記念号外も発行! 和食の魅力はまだまだ奥が深い
最初から最後までぎっしりと和食に関する展示が続く中で、記念号外が配布されているのもなんとなく日本的で面白さがあります。さまざまな見出しで和食に関する興味を引き、理解を深めてくれる内容で、図録までは悩ましいという方は、号外を持ち帰るのもいいかも。
お気に入りの逸品が和食を感じる日々をつくる
書籍、雑貨、アパレルはもちろん、特に食品の品揃えが豊富な「和食展」のミュージアムショップ。
ごはんのおともや和のフレーバーのオイル、国産材料を使った加工品、レトルトや缶詰、ふりかけ、ぽんしゅグリアなどもラインナップ。さまざまな地域の特産品なども多く、さながら物産展のようでした。きっとお気に入りの逸品が見つかるはず!
生きる上で欠かせない食を、自然や文化と照らして知ることができる「和食展」。展示で興味を持ったカテゴリーから、可愛いで美味しいでも興味深いでも、琴線に触れたものが、生活を豊かに彩ってくれるような気がしています。