昼間に飲むお酒の美味しさはひとしお。けれど、明らかな酒場に行くのは勇気が出ないという方も多いでしょう。そんなときはオシャレなカフェでデザートとお酒を楽しむのがおすすめ。
今回は、小江戸川越の「アートカフェ エレバート」で楽しむ、大人のティータイムをご紹介します。
ガトーショコラと合わせるのは、さつまいものビール
小江戸川越でお酒といえばCOEDOビールが有名。今回はその中から、川越オリジナルエールの「紅赤ーBeniakaー」をチョイス。
“さつまいもの女王”の異名をとる川越産の金時芋「紅赤」を焼き芋加工して使った「紅赤ーBeniakaー」。お芋の甘い風味が特徴で、濃厚でまろやかな味わいとのことから、迷わずガトーショコラと合わせることに。
「紅赤ーBeniakaー」は、ひとくちめがふんわり甘く、これがさつまいも感! という印象。余韻は苦味が強く感じましたが、その苦味も軽やか。意外とスルッと飲めて、コーヒーと紅茶の中間くらいのイメージでしょうか。スイーツと合わせるのにちょうどいいすっきり感があります。
みっしりどっしりとしたガトーショコラは、甘さもほどよく、チョコレートの余韻があるうちにビールを含むと、「紅赤ーBeniakaー」の持つ甘さがふわっと開く印象を受けました。
実は過去に1度いただいたことがあった「紅赤ーBeniakaー」。当時の記憶と照らしながら、メニューにあったチャートを見て、もっとビターがちで重たい感じを想像していましたが、甘さのほうが立っていて、とても好み度が増していました。味覚が大人になったということでしょうかね。
酒蔵コラボの特別なビールも、予算ちょいのせで楽しむ
予算に余裕がある方には「麦絡別誂 朧朧」もぜひ試していただきたく! COEDOブルワリーと小江戸鏡山酒造のコラボ商品で、2021年の川越市政100周年を記念して作られたとのこと。
お味はというと、フルーティーかつ甘み!! という印象。白いグレープフルーツかスウィーティーのようなさわやかなフルーティーさと、鼻に抜ける香りに米のような甘さがあります。
フルーティーさに比して、余韻はしっかりビールの苦味。スルスル飲む感じではないのが安心できるところ。これでスッキリした感じだったら危ないところです……。
苦味といっても、こちらも「紅赤ーBeniakaー」同様に軽やか。合わせるならカマンベールチーズなんかがよさそうです。
レトロモダンな蔵造りは、文化財に登録された洋建築
小江戸川越といえば、蔵造りの街並み。観光のメインストリートでもある一番街を中心に、和洋さまざまな伝統的な建築が見られます。エレバートが営業している、田中家住宅もそのひとつ。
1915年に建てられ、1994年に川越市の有形文化財に登録された田中家住宅。さまざまな趣向を凝らした擬洋風建築は、全体をアールデコの幾何学的な形態でまとめられており、蔵造りの左官職人が西洋の建築様式に果敢に挑戦して生まれた建築として評価されているそう。
今回はビールとスイーツをご紹介しましたが、コーヒーや軽食、おつまみのメニューもあります。休日は13時を過ぎると混雑してくるため、11:30のオープン直後を狙うのがいいかも。
歴史ある建物で過ごす大人の時間。ビール×スイーツという攻めのペアリングで、しっとりゆったりと楽しんでみてはいかがでしょうか。