50年ぶりのキュビスムにフォーカスした大規模企画展である『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ』。ピカソ、ブラックのキュビスムへの取り組みに始まり、わずかな期間に多様な進化を遂げ、さまざまな作品が生み出されました。
もちろん、この大キュビスム展の世界を持ち帰れるミュージアムショップも併設されています。さまざまなグッズが並ぶ特設ショップから厳選して購入したグッズ達をご紹介します。
図録は迷わず、息をするように買うべし
公式図録の何が素晴らしいかといえば、展覧会を丸ごと持ち帰れること。展示作品も解説も、全てがこの手の中にあります。展示ではあまりフィーチャーされておらず、ポストカードになっていない作品なども網羅的に収録されているため、気に入った作品モチーフのグッズがない場合にも一役買ってくれます。
今回のキュビスム展は、パリのポンピドゥーセンターの多大なる協力を得ての実現とのこと。日本初出品の作品が50もあったり、キュビスム黎明期ともいえるような、ピカソやブラックの造形実験的な作品も多数収められています。
琴線に触れた作品はポストカードで持ち帰る
実際に見た作品で特に印象的だったものは、何度でもじっくり見たくなるというもの。本物を手に入れるのはハードルが高すぎるし、ミニキャンバスもなかなかのお値段だったりします。飾れる壁の面積にも限りがありますし。
だったらポストカードで持ち帰ろう。手帳やお気に入りのノートに挟んだり、画家や時代ごとにファイリングしたり、前面にくる写真を選べるタイプのフォトスタンドに入れてみたり。壁に飾るよりも幾分か省スペースに、お気に入りの作品を手元で楽しむことができます。
ただし全ての作品がポストカードになっているわけではないため、唇を噛み締めて諦めるか、全作品収録されている公式図録を購入するかの2択が発生します。
個人的にとても魅力を感じた、色使いや直線と曲線のコントラストが力強い、ナターリヤ・ゴンチャローワの「電気ランプ」という作品。こちらは残念ながらポストカードがなかったため、有無を言わさず公式図録を購入しました。手元に置くことを諦めたくない。そう、実質1択です。
実際、毎日手の中に。ステッカーでスマホを飾る
買っても貼らないでお馴染みのステッカーですが、今回はスマホケースに入れたくて購入しました。ショルダー型のクリアケースを使用しており、現スマホの使用も2年目。そろそろちょっと飾ってみようかということで、ロベール・ドローネーの「窓」という作品のステッカーを。
本体カラーの選択肢が増えたとはいえ、シンプルにブラックやホワイトを選ぶ方も多いでしょう。ちょっと趣を変えてみようかな、というときに、絵画よりもデザイン的なイメージで取り入れやすくておすすめです。
もう1枚のロゴステッカーは、筆者の人生の大変大きな潤いをもたらすアーティストのグッズです。非常に親和性が高い。
ヨックモックのプティシガールが「グリス缶」に
ヨックモックとコラボした、プティシガールのグリス缶。蓋面のデザインは、20世紀初頭のキュビスム全盛期に、画家らが開催したキュビスム展の招待状にあしらわれた挿絵がモチーフなのだそう。中身はバターの香り豊かな筒状にロールした、みんな大好きシガールのプティサイズ。通常の2/3程度のサイズのものが8本入っています。
ほかにも、MACARON ET CHOCOLATのマカロンボーロ、紅茶専門店TEAPOND監修の紅茶とキュビスム展オリジナルポーチのセットや、アートキャンディとポストカードのセットなど、ちょっとしたギフトやお土産に使えそうなものもありました。
大定番のクリアファイルやノート、一筆箋にマスキングテープなどの文房具はもちろん、ZOZOVILLAとコラボしたプリントTシャツやトートバッグなどのアパレルもありました。ドローネーやコルビュジエ、ブランクーシの重要作を着るのも乙なものです。
キュビスム展は、東京から京都へ巡回
東京展は2024年1月28日までで終了。3月20日からは京都・京セラ美術館に巡回します。50年ぶりの大キュビスム展。心を震わせる作品に出会ったら、日々の彩りに加えてみてはいかがでしょうか。