東北はなにせ美味しいものが多い!
家族や友人との旅行なら、同行者の好みが反映されて意外とスルッと決まるものですが、今回はひとり旅。全っ然決まらん……。
出発前から悩みに悩んでいた筆者に、福島出身の友人から差し伸べられた救いの手は『食と地酒 もりっしゅ』でした。
福島名物と地酒の中から、ピンポイントかつ欲張りに楽しんできました!
待ち時間さえワクワクさせるナイスオファリング
少し早めの夕飯どき。週末ということもあり、混み始めていたため、案内待ちのボードに記名。顔を上げると、これじゃん!! というオススメの掲示が。
プロの仕事にありがたく飲まれて、こちらをオーダーしました。
ふぅぅ♡ 合わせて1合分の夏酒4種と、お漬物、白身魚の昆布〆、枝豆のセット。帰りがけのちょい飲みにぴったりです。お冷もいただけるので安心。
今月の肴と今月のお酒たちは、どれもどれかしらと合うように構成されていて、お酒とおつまみをいろいろなパターンで試す楽しみもありました。
お酒は4種とも限定の夏酒。丸みがあったりふくよかだったり、ゆったりした余韻やお米の強い旨みがあって、それぞれの個性が見て取れてとても興味深かったです。どれも美味しかった〜!
中でも、大七酒造の「完熟生酛 生原酒」の、なめらかやわらかな甘さがとても好みでした。
ちなみに、郡山駅の1階にあるおみやげ館で、720mlの瓶が販売されていました。要冷蔵のため諦めてしまいましたが、限定品だったのになぁと、ちょっと悔いています。
赤身?白身?で両得な、初めての鯉
せっかくなのでもう少し土地のものを……とメニューを開いたら飛び込んできた「鯉のカルパッチョ」。海なし県民ですが、鯉を食べる文化のない地域のため、初めまして!
白身のようにあっさりとした中に旨みもあり、まぐろの赤身にもう少しハリを持たせたような食感もあり。初めまして特有の感覚もあり、おいしい!
想像よりも赤い身に、これは……白m……赤……いや白身? どっちだ? と考えていたものの、見た目どおりどちらもの味がします。
また、夏の薬味たちがとてもいい仕事をしていて、さわやかさを底上げしてくれます。みょうが、めちゃくちゃいい仕事するんですね。苦手とか思っていてごめん。
レモンをメインにいただくと、白身感が強く出るのも面白かったです。表情の変わるお料理は楽しい!
新幹線改札フロアでサクッと楽しむ福島グルメ
新幹線改札を出てまっすぐ進むと左手に、日本酒の瓶がずらりとディスプレイされたガラス張りのお店が見えてきます。
定食メニューもあるので、昼頃着いて腹ごしらえするもよし。帰りに1杯ひっかけて新幹線に乗るもよし。なんて素敵な立地に素敵なお店があるのかしら。
広めに取られた席間で、テーブル席はもちろんカウンター席でもゆったりと過ごすことができます。
郡山駅で福島グルメをまるっと満喫。食事に悩んだり、地酒を少しずつ楽しみたいときに、とてもおすすめです。