【お食い初め】それは赤ちゃんが産まれて百日前後に行う『一生食べ物に困らないように』願う行事です。そんなお食い初めの記念をご紹介します!
呼び方は様々。すべて同じ行事です
『お食い初め』、『百日(ひゃくにち)記念『百日(ももか)記念』、『真魚(まな)初め』、『箸祝い』などの呼び方があります。食に関する呼び方か、日にちに関する呼び方ばかりですね。
今回は代表して『お食い初め』と呼びます。
お食い初めのお祝いは何をするの?
生後100-120日(3-4ヶ月)頃に赤ちゃんへ疑似食事をさせることで、一生食べ物に困らないように祈願します。
用意する食事は一汁三菜が基本
では実際にどのようなお膳を用意すればいいのでしょう。一般的な内容をご紹介します。
1.お赤飯
古来から赤色には邪気を払う力があると言われています。また、白いご飯と赤い小豆で、めでたい紅白を表しています。
2.尾頭付きの鯛
めでたいの〝たい〟。また尾頭付きで首尾一貫、最初から最後までという願いと、鯛の寿命が40年ほどあるということから、長寿の願いをこめています。
3.香の物
香の物=幸の物とかけて呼ばれます。紅白なます(大根、人参)の場合が多いですが、タコの酢物だと【多幸】と同じ響きになるのでこちらも一般的だとか。旬のものでももちろんOK。
4.お吸い物
吸う力が強くなる(ミルクをよく飲み育つ)ようにという意味合いがあります。
具材は二枚貝。中でも蛤は2枚の貝がピッタリと重なるため、良い夫婦の象徴と言われ、将来よい伴侶と巡り会えますようにという願いも込められています。こちらも旬のものでOKです。
5.煮物
2種類以上のものを合わせて炊くと【炊合せ=多喜合わせ】となるので多数の喜びが訪れるといわれています。
その他は……
『しわしわになるまでの長寿』を意味する梅干しや、歯固め石『丈夫な歯が生えてきますように』と、用意する方もいます。
歯固め石は、石に箸の先端を付けてから食事をさせる(真似)をするのだそうです。
歯固め石は市販のもか、その他の入手方法は以下
神社や河原から角のない丸い石を拝借し、使い終わったら元の場所に戻しておくとよいでしょう。お宮参りをした寺社でお借りするのもいいですね。
食事をさせるのは『同性』の『年長者』
その場にいる、赤ちゃんと同性の一番年上の方に、赤ちゃんの口元に食事をさせる〝フリ〟をしてもらいます。その儀式がお食い初めの儀式になります。赤ちゃんはもちろんまだ食事が摂れませんので、あくまで〝フリ〟でお願いします。
以上、『赤ちゃんのお食い初めとは?』のご紹介でした。次回、『お食い初めは家でやる? お店でやる? 我が家はこうしました!』のご紹介です。