クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回ご紹介するのは『OH!LA!HO BEER(オラホビール)』のヌーベルセゾン。ワインのような華やかな味わいのベルギースタイルビールです。
『OH!LA!HO BEER』ヌーベルセゾン
長野県東御市(とうみし)にある、ブルワリー『OH!LA!HO BEER』。キャプテン・クロウや雷電カンヌキIPAなど、ポップでスタイリッシュな缶デザインも多く、味も見た目もバッチリなビールを販売している醸造所です。
今回ご紹介するヌーベルセゾンは、シンプルかつオシャレな缶デザインが目を引くセゾンビール。華やかな味わいの、ベルギースタイルです。
ヌーベルセゾンのアルコール度数は5%、IBU(=苦味指数)は11、そしてSRMが3となっています。
SRMとは、「Standard Reference Method」の略称。簡単にいえば、ビールの色を数値化したものです。
それぞれのビールの数値を公開しているメーカーは少ないですが、日本でよく飲まれているピルスナータイプのビールのSRMは4から6ぐらい。
数字が大きいほど濃いビールとなり、このヌーベルセゾンは3となっているので、色が薄めのビールということになります。
自社栽培のホップを使用!
ヌーベルセゾンの最大の魅力ともいえるのが、原材料の一部に自社栽培のホップを使ってあること。
2010年からホップの自社栽培に取り組んでいるというオラホビールですが、醸造所がある長野県東御市は、ホップの栽培に適した気候だとか。
東御市のその他名産品には、巨峰やくるみなどがあり、どちらも日照時間が長い地域で栽培されるものであることをみても、「水はけがいい」「日照時間が長い」ことが条件になる、ホップ栽培に向いている土地だと想像できます。
自社栽培のホップという、こだわりの証。そういう"クラフト感""特別感"に、ビール好きはときめいてしまうんですよね…。
"ヌーベル"の名に納得 新しいセゾンの味わい
このヌーベルセゾンをひとくち飲んで最初に感じた率直な感想は「これはワインだ!」でした。ふわっと抜ける爽やかで瑞々しい味わいが、白ワインを飲んだときのよう。ベルギー発祥の醸造方法であるセゾンビールには、独特のなんともいえない香りがあるものですが、ヌーベルセゾンの香りは、もうひとつ上の洗練された印象を受けました。
「New」ではなくあえてフランス語で「Nouvelle」とされていることにも通じるような…ワインを楽しむように飲むことができる1本です。