毎月新たな季節のクレープを楽しめるクレープリー「イクアリー」。旬の素材をふんだんに使い、相性の良いパーツと組み合わせることで、想像を超える逸品を提供してくれます。
今回ご紹介するのは、2023年1月の「クレープ・ボナネ・フレーズ」。“Bonne année =良い一年を”をテーマに、旬のいちごをたっぷり使い、みずみずしくさわやかな華を感じさせてくれました。過去のクレープを食べることは今はできませんが、最新を楽しむ参考になれば幸いです。
いちごとシャンティを銀箔が煌びやかに飾る、新年らしい紅白のビジュアル
トップには、スライスとダイス状にカットされたフレッシュいちごがたっぷり。銀箔に飾られたいちごのショートケーキのようなビジュアルは、新年のおめでたさもたっぷり。
トッピングを支えるように配置されたいちごバニラシャンティは、ふんわりとした香りと口当たりで、いちごのさわやかな甘さも感じられて絶妙〜! 「オリジナルブレンドのバニラシャンティにこれとこれを加えて……」との説明を聞き、リッチながらとても上品な味わいに大納得。
なんだかんだとバタバタした年末年始にひと区切りつけるような、穏やかな癒しがありました。
新たな始まりを感じさせる、さわやかな香りと透明感のある甘さ。
「クレープ・ボナネ・フレーズ」のパーツで特に印象的だったのがライチ。いちごバニラシャンティと練乳ブランマンジェのミルキーな甘さの中に不意に現れた、ぷりっとした食感と透明感のある甘さは衝撃的で、一瞬で脳をシャキッと起こすような驚きがありました。
そのライチを、いちごと一緒にバジルでマリネしたものが終盤にあり、さらに衝撃。「ライチといちごとバジルって合うんだ?!」と、純粋にびっくりしました。すごい発想……これがシェフが積み重ねた経験と蓄えてきた食の豊かさか……と。こんなに楽しませていただけて、幕開けからいい1年確定しました、という気持ちに。
また、トップだけでなく中にも入れられたフランボワーズとホワイトチョコのクランチにほんのりした塩みが感じられたのも、食感と相まっていいアクセントでした。
イクアリーのクレープは、中盤から終盤にかけて新たな魅力がどんどん発見されるのが素敵なところ。最初から最後までほんとうにずっと、いちばん美味しいひとくちを更新し続けてくれます。
1年の計は春にあり。アイスのアールグレイと合わせて、1年をクリアに見通す
「クレープ・ボナネ・フレーズ」と合わせたのは、オーガニック「アールグレイ」アイス。インドの茶葉を使用したアールグレイのアイスティーで、しっかりと、でも主張しすぎることなく、品よくベルガモットが香ります。バニラの生地と好相性とのことなので、季節のクレープだけでなく、定番のクレープともよく合いそう。
クレープのパーツに使われているライチの透明感を楽しむには、アイスティーがぴったり。スーッと抜けていくさわやかな香りですっきりとクリアになった思考が、1年の見通しを明るくしてくれるよう。一瞬、いちごがメインだし、コーヒーでベリー感を楽しむのもアリかもしれないとよぎったりもしましたが、個人的にはアイスティーが大正解でした。
さまざまなことがあった2023年。楽しかったことも、めんどくさかったことも、他にもいろいろありましたが、振り返ってみると「なんかめちゃくちゃ楽しかったな!」と思えているのは、イクアリーが1年の始まりに込めた“Bonne année =良い一年を”の思いをいただいていたからかもしれません。
2024年は、また違う魅力の詰まった「クレープ・フレーズ・ベルジュニー」が提供されています。クレープに込められた、イクアリーの思い、願いを受け取ってみてはいかがでしょうか。