筆者は〝酒好きの下戸〟です。
ビールなら3cmで、4%のチューハイなら350mlの1/3で、頭がふわふわとしてきます。気持ち悪くなることは基本的にないので、勝手に酔って、周りがほろ酔いになる頃には醒めているということが多いです。
酒好きと言っても、アルコール度数の強いものは最初から選択肢にないので、日本酒は飲むことがありませんでした。
先日、筆者含む5人で飲んでいる際、数名が『これは飲みやすい』『これは甘口』など、銘柄だけで日本酒を嗜んでいることがわかる発言をしていました。30代半ば頃、そろそろ日本酒デビューをしたいと漠然と思ってはいましたが、その時が来たようです。
旅行先で出会ったつや姫の日本酒
山形へ旅行に行った際、家族が「つや姫の日本酒がある!」と興奮気味に注文しました。
なぜ興奮したかといえば、我が家のお米は散々寄り道と浮気を繰り返しましたが、この8年程はつや姫しか食べていないからです。炊いて美味しいつや姫が日本酒になっているなら美味しいに決まっているでしょう!!
運ばれたお酒は【つや姫の出羽桜】。宿泊したホテルのすぐ近くに酒造があるそうです。
香りを楽しんでびっくり。【芳醇】とはまさに、このこと!
今まで一口、二口飲んだ日本酒は、米を発酵させた香りが強く、独特すぎるものが多かったのですが、こちらは驚きました。
香りが変に広がらず、一直線に抜けるようで、軽い甘い香りだけがしました。これは、スッキリしてるぞ……? とわからないなりに口をつけると、焼けるようなアルコールは感じず、口に含んでも香り同様、雑味を感じません。飲み込むと最後までフルーツのような自然な甘みの後味で、爽やかでした。
「これは、飲みやすい!」と家族に伝えたら(家族は酒豪です)「これは、なかなかない」飲みやすさだということでした。
すぐ検索。すぐ欲しい。
検索するとつや姫の日本酒は何種類もあることがわかりました。日本酒の中でも【純米大吟醸】が一番雑味が少ないことは知識としてありましたが、確実に飲めるとわかっている出羽桜を購入したいと思いました。しかしネットで買うのもなんだか味気ない。帰宅前に立ち寄った駅のリカーショップで見つけた出羽桜をお土産に購入しました。
温度が違えば表情も違う
帰宅して出羽桜は冷蔵庫へ。荷解きを終えていざ試飲。ホテルで飲んだ時よりも冷やす時間が短く、少しぬるいまま、それでも待ちきれず飲んでみました。
口当たりがさらにまろやかに! そして甘味が増していました。同じ日本酒で間違いないのに、こんなにも違う味わいだとは思いませんでした。
公式HPにも【ラ・フランスのような香り・10−15度で飲むのが◎】となっており、冷やし過ぎない温度だと甘味が一番強く出るのだと実感しました。
日本酒の奥深さの一端を垣間見たような体験でした。まだまだ日本酒初心者ですが、次は純米大吟醸?! 試してみたいと思います!