最大1520円です。乗車・降車駅によりますが、ひと区間150円から乗車可能です
JR東日本の在来線には、編成車両がまるごと特急列車のものもあれば、●号車がグリーン車というものもあります。
また、特急列車で駅を飛ばして時間を短縮できる列車もあれば、距離は変わらないけれど、座席が快適になるものも。
今回は、新しくグリーン車を増やした【JR中央線のグリーン車】をご紹介です!
そもそもグリーン車とは?
1969年5月、国鉄の規則が改訂された際に生まれた言葉だそう。
それまでは、座席には『等級』があり、『一等車』とされていた車両を『グリーン車』の呼称に変更。運賃と特急・急行料金のほかに『グリーン券』を購入することで、誰でもグリーン車に乗車できるようになりました。
JR東日本でグリーン車を取り入れている在来線・導入年数
●東海道線、横須賀線(1969年)
●総武線(1980年)
●宇都宮線、高崎線(2004年)
●常磐線(2007年)
●中央線(2025年)
意外と少ない印象です。また、いちばん初めに東海道線・横須賀線で取り入れられてから、次の総武線での導入まで11年の開きが。そして次の宇都宮線・高崎線までは、20年以上の開きがあります。さらに、今回の中央線のグリーン車も最後の導入から18年が経過しています。
期間がかなり空いての増設ですが、理由があるのでしょうか。
どうして全線グリーン車を導入しないの??
今回、中央線のグリーン車を利用してみて、その乗り心地に驚きました。確実に普通車両よりも乗り心地が良いのです!! 揺れが穏やか!!
それに、シートにはコンセントやテーブルもついており、快適さが普通車両とまったく違います。
料金を支払って快適さを買えるなら、需要はあるはず。それなのに、なぜ全線でグリーン車を取り入れないのでしょうか。
路線の制約や混雑状況、駅施設の制約などが影響
グリーン車を設定すると、列車自体が長くなります。中央線も普通のものは10両編成ですが、グリーン車がついているものは12両編成に。駅によってはそもそも12両が入らないというところも。
また、各線のライバル関係や、他線への乗り入れ直通運行など、様々な理由ですべての線には導入できないのが現状だそう。
グリーン車の料金は
グリーン車を利用するには『乗車区間の乗車料金+グリーン料金』が必要です。
グリーン車の料金算出方法
50キロまでが750(1010)円
100キロまでが1000(1260)円
101キロ以上が1550(1810)円
()内は紙切符の金額。()外はモバイルSuicaの金額です。JR東日本のどの線のグリーン車を利用しても一律です。
JR中央線は現在、期間限定でグリーン料金不要!
中央線でグリーン車の運行が始まったのは2024年10月13日。本格始動は2025年3月15日を予定しています。
そして、2025年3月14日までは【グリーン車お試し期間】として、グリーン料金不要で誰でも乗車ができるようになっています。太っ腹〜!!!
快適が買えるなら安いもの……しかし注意点もあります。
グリーン車は自由席。利用できなければ払い戻し可
快適を買ったとて、席がなければ座れないのが在来線のグリーン車の悲しいところ。もしグリーン券を事前に購入しても、満席などの理由で利用できなかった場合、車内改札前に乗務員(グリーンアテンダント)に申し出ると払いもどしを受けられます。
デッキの利用でもグリーン料金は必要なので、払い戻しを受けたら普通車両への移動が必要です。
確実に座りたいなら、始発駅が狙い目
今回筆者は、中央線の【高尾駅〜新宿駅】を利用しました。高尾駅は中央線の始発・終着駅のひとつです。
※【大月駅始発】の場合は、高尾駅では座れない可能性があります
たまたま高尾駅始発だったため、席は選び放題でした。
そして徐々に混んでくるグリーン車
高尾駅から3駅目のターミナル駅【八王子駅】。ここまでくるとだんだんと、グリーン車の座席に空きがなくなっています。1人掛けはまだ空いていますが、2人、3人だと並びでは確保が難しくなってきます。
次に大きな【立川駅】では、すでに満席の状態。その後は多少の入れ替わりがあるものの、【三鷹駅】では階段まで人がいる状態に。
そして【新宿駅】では、1/3ほどの人が降車した印象。ただ、それと同じくらいか、それ以上に乗車していたように見えました。中央線はそのまま東京駅まで走ります。
新宿駅で電車を見送りましたが、グリーン車にはまだ多くの乗客がいました。
グリーン車が走るのは東京駅〜大月駅・東京駅〜青梅駅
高尾駅〜大月駅は【中央本線】と呼ばれ「中央線とは別かしら?」と思ってしまいますが、ご安心ください。ひと続きにきちんと大月駅まで運行します!
東京駅からの帰宅や新宿駅までのお出かけに、【中央線グリーン車】のお得なお試し期間を利用してみてはいかがでしょうか。