『EQUALLY(イクアリー)』が世田谷区豪徳寺に実店舗をオープンして早1ヶ月。
早くも2つめの季節のスペシャリティクレープ「クレープ・ランタナ・さくらんぼ」が登場しています。
「今年はさくらんぼの旬が短そう」とは伺っていましたが、提供は7月8日(月)までということ。大急ぎでお邪魔してきました。
オープン当初からずっと食べたかったランチも、併せてご紹介します。
優しいふわふわ。「旬のお魚のベニエとナスのピューレ。北海道産蕎麦粉のガレット添え」
オープンからずっと機会を伺っていた、イクアリーのランチ。メニューのお写真を拝見したときから、おいしいに決まってると確信していましたが、案の定。
季節のクレープ同様に、旬の食材を使っており、添えられた季節の野菜のグリルはヤングコーン。みずみずしく甘い香りに、焼けた皮のほっこりした香ばしさが重なって、もうこれだけでもご馳走。
パンの代わりに添えられた北海道産蕎麦粉100%のガレットは、ふわっと広がる香ばしい香りを優雅に楽しめる1枚。ムチッとした食感とともに、蕎麦粉のおいしさも味わうことができます。好き。
旬のお魚、この日は真鯛とのことで。サクッとした衣にナイフを入れると、お魚の身が繊細にほどけます。
ふわふわ以外の言葉が見つからないほどにふわふわ。サクサクとふわふわに、エスカルゴバターソースが香って、思わず笑みがこぼれるほど、脳までおいしさが広がって幸せな気持ちに。
茄子のピューレの優しく奥ゆかしい甘さも、ふっくらしたお魚の身ととても好相性。どこを取ってもじんわりと幸せが染み渡る素敵なひと皿でした。
華やかに香るアクセントにも注目。「クレープ・ランタナ・さくらんぼ」
このつやっとキラッとしたさくらんぼ! 日本の宝石! 濃厚でやわらかい甘さの佐藤錦がたっぷりと飾られています。
さくらんぼの種類は、その日のおいしいものを仕入れるため、佐藤錦だったり紅秀峰だったりします。が、どちらにしてもおいしいのは間違いない。
パリッとした皮が破れて、ジュワッと溢れる甘い果汁のおいしいこと。
クレープの中にはアメリカンチェリーもたくさん入っており、さくらんぼとの食感や風味の違いがはっきりと感じ取れるのも楽しいところです。
この背後の光が透けているのは、フランボワーズキャンディ。甘さの中にキュッとした強い酸味で、さくらんぼとはまた違った果実味が。
中のアクセントとなるパーツもそれぞれに華があります。
目が覚めるようにしっかりとコーヒーが香るのに優しい印象のコーヒーミルクチョコクランチや、すっきりさわやかなライムジュレ。さくらんぼを大葉とキルシュでマリネしたものは革命的なさわやかでいい香り! 合うんだ……おいしい。
中でも特に好きだったのは、クローブブランマンジェ。ミルキーな中にクローブの香りがふんわりと、でも確実に存在感を放っており、大きい器でたくさんください……という気持ちに。
全体をとおして、甘さと酸味が行き交うように構成されていて、それぞれの個性の強さもありながら分断されることはなく。隣同士に置かれたパーツがぞれぞれに、きちんと繋がり合っているのは、磨かれたシェフの感性の成せる技だと強く感じました。
すっきりした甘さの「タムラシードル ドライ」を合わせて
お食事にもクレープにも合う「タムラシードル ドライ」。りんごの風味や甘さはしっかり感じられるのに、後味はすっきり。
思いのほかキレのいいお味なので、お食事に甘いお酒はちょっとな……という人にもおすすめです。
涼しい室内から青空を見上げ、優雅に楽しみたい1杯です。
大きな窓から晴天を眺める優雅な時間を。
豪徳寺駅の改札を出て右手の商店街を道なりに進み、約2分。左手に見えるアーチ型のエントランスのコンクリート造りのビルの2階がイクアリーです。
エレベーターを降りると、さわやかで穏やかな空間と優しい笑顔が出迎えてくれます。ご案内いただき奥に進むと、広いテラス席を臨める大きな窓。6人掛けのテーブル席では、お外の雰囲気を感じながらお食事ができます。
営業時間は、8:30〜18:00。モーニング、ランチ、カフェと3セクションに区切られており、それぞれの時間帯で違ったメニューを楽しめます。
7月からは、一部の日にちでディナー営業も開始しています。
季節の移り変わりとともに、日々違った魅力を見せてくれるイクアリー。おいしくゆったりと、優雅な時間を過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。