時は推しのライブ前。牛たん、地元パティスリーと、仙台グルメを堪能し、お土産を買ってロッカーに入れ、身支度を整え、開場まで小1時間。座りたい……
アーケード街を横道に逸れ、小さなお店が並ぶ一角に行ってみると、ひときわ目を引くターコイズブルーの外観と『IWASA COFFEE PRODUCT』の文字。コーヒー屋さん! いいね!
穏やかな店主さんに迎えられ、美味しいコーヒーと可愛い店内、ゆったりとした時間を楽しんできました。
メニューはコーヒーのみ。良質なコロンビア豆を楽しめる。
お邪魔した日は、コロンビアのお豆で、ホットのみのご用意ということで、そちらを。
やわらかい口当たりで甘みがあり、後味は余韻がありつつもすっきりとした印象。
コロンビアお豆といえば、個人的にダイナミックな酸味の印象が強く、正直ちょっと苦手意識がありました。しかしKUMAはそんなコロンビアのお豆のイメージを覆す、やわらかく穏やかな風味でした。
コーヒーの味は、その日の天候や自身の体調などによっても変化しますが、抽出される方のお人柄も表れると考えています。優しくて穏やかで細やかなお心遣いのある、店主の岩佐さんのお人柄を感じられる1杯だったように思います。
いただけるのは、良質な極小ロット「KUMA」というお豆
『IWASA COFFEE PRODUCT』で使用しているのは、コロンビア産の「KUMA」というお豆。
シエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタを共用地域とする、カンクワモ先住民のご家族が、標高2000mの山奥の農園で生産しています。
“コーヒーは自然からの贈り物。森林から食べ物やフルーツが採れるのと同じように、ごく自然な方法でコーヒーを生産しなければならない”
カンクワモ先住民の信念に基づき生産されたコーヒーは、丁寧な手仕事が感じられる1杯となって、心を潤してくれます。
2階には6席。天童木工の家具を使用。
可愛らしい設えの2階席のインテリアは、天童木工のもの。スツールは、ポップな色合いや洗練されたフォルムというだけでなく、座り心地も抜群。
なんと、こちらのインテリアは受注販売もしているとのこと。カフェのソファが買えたらいいのにな、と思うことがありますが、こちらではお気に入りを手に入れられます。
こちらの2脚ある低座椅子は、松本幸四郎邸にてお母様が使用されていたのと同じものだそう。ゆったりと腰掛けることができ、座り心地のよさも抜群。
お座敷でも膝をラクにしてくつろげるようにと作られたもので、その優しい計らいを感じられるようでした。
木工家具と電話が印象的なインテリアの数々。2階に上がるときは気づきませんでしたが、帰りにふと視線を上げたらこんなに可愛いことに。
電話と仙台は歴史的に縁があるとのことで、意味があって蒐集しておられるのだそう。
仙台三越すぐそば。ターコイズブルーの気になる外観。
仙台三越正面入口を背に、左へ。ひとつ目の角を左へ入ると、別のコーヒー屋さんが。その並びにある、ターコイズブルーの扉、窓枠。かわいい。
中に入ると打って変わって赤! タイル張りのカウンター可愛い! レトロ感のある内装の向こうには焙煎機のようなものが。店内の雰囲気とマッチしていて、見ているだけで楽しくなっちゃう。
ライブの開場までの時間はもちろん、観光やお買い物の休憩にもぴったりの『IWASA COFFEE PRODUCT』。ほっとひと息、穏やかでほっこりした時間を楽しみに足を運んでみてください。