進化し続ける缶詰おつまみの世界。安くて美味しくて、何よりも簡単に食べられる！ そのうえ日持ちもするという、おつまみ界の優等生ともいえる存在です。
今回ご紹介するのは『燻肴』の「ひとくちスモーク金華さば」。ただのさば缶と侮るなかれ、さば缶のイメージがひっくり返るといっても過言ではない美味しさ極めた逸品です。
『燻肴』ひとくちスモーク金華さば
庶民の味方、さば缶。メインのおかずとして、副菜として、そしておつまみとして……万能の活躍をしてくれる、保存食界のキングともいえる存在ですよね。
水煮さば缶に大根おろしをのせて醤油をたらせば立派なおつまみに。醬油煮や味噌煮であれば、ただ蓋を開けるだけで即食べられるという素晴らしさ。それでいて価格も抑えめとなれば、お酒好きの必須アイテムといっても過言ではありません。
“安くて美味しくてラク”という条件を簡単にクリアしているさば缶ですが、時には少し贅沢な、グレードアップさば缶も食べてみたくなるところ。
今回ご紹介するのは『燻肴（いぶせ）』から販売されている「スモーク金華さば」。ビジュアルからして高級感溢れる、特別なさば缶です。
希少価値の高いブランドさば
金華（きんか）さばとは「三陸・金華山沖で漁獲されていること」「旬の時期に獲れた大型の真さばであること」「石巻港に水揚げされたもの」という、一定の条件をクリアしたさばのこと。
旬の時期に漁獲されて、なおかつ大型でなければいけないという、厳選されたブランドさばなのです。
通常の真さばに比べて大きいことはもちろん、臭みがなく、脂がのっていることが特徴。さばの臭みが苦手な人でも、金華さばだけは食べられるという人もいるとか。食通の間でも評判の美味しいさばです。
そんなに美味しいさばだなんて、否応にも期待が膨らんでしまいます。缶を開けると、確かに一般的なさば缶とは違う、身の引き締まったさばです。
“いかに簡単に食べるか”というポリシーに基づき、温めずそのままいただきます。
常温で置いておいたので脂が固まっていますが、まったく臭みはありません。むしろ、その脂が美味しい！
一般的なさば缶のさばに比べると厚みが薄いですが、そのぶんパサパサ感はゼロ。しっとりと柔らかい食感です。
そしてスモーク感がいいアクセント。ベースは甘辛い醤油味なのですが、スモークのおかげでさっぱりとした風味に仕上がっています。
味が濃くなくても満足できる！
この缶詰は、金華さばに黒糖をまぶして一晩熟成させて製造されているとか。甘みもしつこくなく、コクがあります。
これだけ手間暇かけて作られたさばを、こんなに簡単に食べてしまっていいんでしょうかという、妙な罪悪感すら感じてしまったり。
日本はグルメ大国とよくいいますが、数百円でこれほど凝った一品を食べることができるなんて、筆者のような食いしん坊にはありがたい限りです。
強めのお酒をロックで！
しっとりとした仕上がりのさば缶は、焼酎や日本酒のような、強めのお酒に合わせたいところ。ビールやサワーのような炭酸のお酒は、さばの風味を悪目立ちさせてしまうのでオススメしません。
スモーク感も強すぎず、全体的に上品な味わいの「ひとくちスモーク金華さば」、ひとりぶんの贅沢おつまみに是非！
