クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回取り上げるのは、日本で一番最初にクラフトビールを製造した『エチゴビール』の「RED DRAGON IPA」。辰年を迎えた今こそ飲みたい! ガツンと赤いビールです。
『エチゴビール』 RED DRAGON IPA
1994年、酒税法が改正されたことにより小規模な作り手によるビールの製造が可能に。いわゆる地ビールブームが始まります。そのとき、国内で一番最初にクラフトビールを製造したのが『エチゴビール』です。
創業者である、造り酒屋の5代目蔵元であった上原誠一郎氏は、ヨーロッパで演劇を学んでいたという異色の経歴の持ち主。缶に記されている「Let's be romantic,act on stage!」という言葉の通り、夢があってクリエイティブで…芸術的センスを感じるビールを数多く販売しているブルワリーです。
日本におけるクラフトビールの元祖といえる『エチゴビール』。今回ご紹介するのは、2023年12月に発売された「RED DRAGON IPA」です。
辰年の今、飲みたい! 限定醸造レッドエール
雲を抜け、天に昇っていく龍が描かれた缶デザインが目を引く「RED DRAGON IPA」。龍がビールを持っているという、洒落が効いたイラストが粋ですよね。
エチゴビールといえば、同じく龍をデザインのモチーフにした「FLYING IPA」も人気。こちらは、エチゴビールの所在地である新潟県の英雄、上杉謙信公の異名「越後の龍」から着想を得たとか。こちらの龍も同じく、ビールを手にしているデザインです。
濃厚な赤 穏やかな旨味
RED DRAGON IPAはアルコール5.5%、IBU(=苦味指数)は35と、苦味抑え目の飲みやすいビールです。
グラスに注ぐとわかる、濃厚な赤。それだけでおめでたい雰囲気もあって、年末年始にぴったりの1本といえそう。ビールに香りをつける“アロマホップ”と呼ばれるカスケードやシトラを使用してあり、柑橘系のフルーティーな香りに華やかさを感じます。
飲み口は、いたって穏やか。赤いビールはローストした麦芽を使用しているからか…キャラメルのような甘さの余韻も感じられます。
お肉料理で乾杯したい!
香りと苦味が特徴のIPAビールには、断然肉料理がマッチ。特にこのRED DRAGON IPAは香りがしっかりしているので、濃い目の味付けのお肉料理にも負けることなく楽しむことができます。
ビール自体が主張しすぎない味わいなので、スペアリブや塊肉のローストとも相性が良いはず。ガッツリ系でパンチの効いたお肉料理に合わせて飲めば、食事全体をすっきりまとめてくれるはずです。