さあ、展覧会をたっぷり楽しんだら、ミュージアムショップのお時間です。
直前の展示室がクレーの晩年の作品を集めたものなので、ちょっと神妙な気持ちになるものの、オリジナルグッズの数々はやはりテンションが上がるというものです。
図録はもはや“クレー辞典”

「図録は展覧会を丸ごと持ち帰れるから必携」と、これまでもお伝えしていますが、これはすごいボリューム! 読み物です、もう。
展示作品が網羅的に掲載されているのはもちろんのこと、それに付随する情報量の豊かさ! 3段組になっているコンテンツもあるんですよね。

一般的な図録って、もっとカタログ的な要素が強いように感じているのですが、これを開いたらもう読書だな、というくらい。
文章量もすごい。作品を見つつ読むことで、深まる世界がありますからね。やはり必携です。
世界を切り取るようなポストカードなどもいい
前期/後期と伺って、琴線に触れたものを買おう、ということで、購入したものを期別にご紹介します。


買っても使えずに、コレクションとしてしまい込んでしまいがちなのが「メモ」の類。しかし今回は、使う前提で購入しました。
だって可愛いもの。婦人が喋っているような吹き出しのデザインや余白の取り方など、使うことを前提に作られている感がいいですよね。

通期展示の作品は刺さるものが全く違ったのですが、ポストカードは同じものを複数手に取っていて。作品の持つ力や空気感に、やっぱり好みがあるのだろうなと感じました。
作品を着られるTシャツもまたよい!

こちらは「上昇」の部分をプリントしたTシャツ。線の表情のかわいさに、つい買いました。
S、M、Lと3サイズ展開しているので、しっくりくるサイズが見つかるはず。

作品よりもだいぶ大きめサイズで「上昇」を楽しめます。購入したのはSサイズ。163cm、肩幅広めが着て画像の感じです。生地も丈夫だし、いいお買い物をしました!
スタイリッシュビニール傘も買ってくればよかった……!

クレーと同時代の芸術家のつながりを、星座に見立てたデザインのビニール傘。シンプルなのにおしゃれで、日常的に使えそう。せっかく雨の日に行ったのだから、アンブレラマーカーと併せて買えばよかった……! と、悔いています。
グッズは出会いだって自分で言っているのにね! だから気になったら買うがいいんですね、やはり。
会場へはJR灘駅から徒歩10分。美術館への道「ミュージアムロード」をまっすぐ

灘駅を出ると、ロータリーの向こうに「ミュージアムロード」がまっすぐ伸びています。ここをずっと歩いていくと、兵庫県立美術館が見えてきます。
ほんとうにずっとまっすぐなので、プロ迷子を自称する筆者も余裕でたどり着けました。徒歩10分ほどの距離なので、お天気の日はお散歩がてら歩いてもいいですし、駅前にタクシーもいるので乗ってしまうのもアリかなと考えます。
館内も広く快適に鑑賞でき、またベンチも多く設置されているので休憩しながらたっぷりと楽しむスタイルも取れます。筆者は行きつ戻りつ、3時間いました。
クレーの世界をたっぷり楽しみつつ、同時代の芸術家たちとの関係性も見えてくる『パウル・クレー展――創造をめぐる星座』。不思議で美しい世界に触れて、さまざまな思いを巡らせてみてください。
『パウル・クレー展――創造をめぐる星座』
■会期
2025年3月29日(土)〜5月25日(日)
■会場
兵庫県立美術館 3階
アクセス(美術館公式サイト)
■観覧料
・一般 2,000円
・大学生 1,500円
・70歳以上 1,000円
障害者手帳等をお持ちの方
・一般 500円
・大学生 350円
※障害者手帳等をお持ちの方1名につき、その介助の方1名は無料
※高校生以下無料
※予約制ではありません。混雑時は人数制限を行いますのでお待ちいただく場合があります
※一般以外の料金で利用される方は証明書を観覧当日にご提示ください
※コレクション展の観覧には別途観覧料が必要です(本展とあわせて観覧される場合は割引があります)
■休館日
月曜日
■開館時間
午前10時〜午後6時
入場は閉館30分前まで
『パウル・クレー展――創造をめぐる星座』公式サイト
兵庫県立美術館 公式サイト