夏本番を迎えると、翌年のスケジュール帳の情報が目につき始めますね。毎年とんでもない数が発売されるので「自分に合う手帳がわからない」という声も多く聞かれます。
反面、この時期を毎年楽しみにしているのが、長年に渡りアナログ手帳を愛好している“手帳沼の住人”です。
そんな“手帳沼の住人”がウキウキで取り組む『手帳会議』。膨大なラインナップの中から、自分にフィットする手帳を見つけるための(筆者なりの)行程をご紹介します。
大前提「手帳は何冊持ったっていい」
30年近くアナログ手帳を愛用する筆者から、はじめにお伝えしておきたいこと。
無理に1冊に絞らなくて大丈夫!
ジャンルごとに分けてもいいし、一元化してもいい。自分が楽しめるのがいちばんですから、気に入ったものは好きなだけ持てばいいんです。
書けば無駄じゃないし、書かなくたって腐らない。その年は使えなくても、後にメモ帳として使えばいいじゃないですか。
手元にある手帳は、結果的に翌年への申し送りになりますし、次の手帳会議の役にも立ちますからね。
手帳の役割を明確にする

まずは、手帳に任せたいことを明確にします。ざーっと箇条書きで、出てくるだけ書きます。
この作業をしておくと、手帳を選ぶときのブレが格段に少なくなります。作るお料理が決まってないのに、材料は選べないですよね。手帳だって同じで、使い道が決まってこそ選べるというものです。
筆者の場合は、脳みその中身を預けたい。翌年へ申し送りがしたい。この2点が軸になっているのだなと、手帳でやりたいことを書き出して気づきました。
何にどのフォーマットが使えるかを検討する

手帳に何を任せたいかが見えたら、次はそれぞれにどんな形のフォーマットが向いていそうかを考えます。
カレンダーに書き込むのか、リストにするのか、時間割を作るのか、自由に書き足していくのか……。
一部ですが以下にご紹介するので、ご参考までに見てみてくださいね。
フォーマットさまざま。用途はアイデア次第

マンスリーブロックとガントチャート。1ヶ月分のスケジュールや進捗が見渡せるようになっています。ガントチャートは、ハビットトラッカー(習慣化ツール)にも使えますね。

週間レフトは、手帳といえばのイメージでしょうか。縦に区切ってもいいし、そのまま箇条書きもできます。

ログチャートは、家族のスケジュールやプロジェクト管理はもちろん、お小遣い帳などにも使えます。

1日1ページの手帳は、広いノートスペースに縦の時間軸があるものが主流。24時間軸、5時〜22時など、時間の区切りはさまざまです。
この縦の時間軸のフォーマットをバーチカルといい、これが見開き1週間のタイプのものも。時間割のように使えます。
このほかにも、週間ブロック、週間ノートなどさまざまなフォーマットがあるので、気になるものはどんどん見てみるのがおすすめです。
気になる手帳をざっと書き出してみる

7月頃から情報が出始め「手帳 2026年」とか「スケジュール帳 2026年」をキーワードに検索すると、実にさまざまな手帳がヒットします。「ちょっといいかも」と思ったら即メモ。
また、SNSで検索してみるのもアリですね。魅力的な使い方がたくさんら見られますが、“見せる用”に作られているものも多いので、手帳会議に際しては各手帳の公式アカウントを参考にしています。
手帳沼の深みの住人は、6月下旬にはソワソワし出し、7月初めくらいから情報収集を始めます。「来年のことを言えば鬼が笑う」ということわざがありますが、さすがに鬼もちょっと引いてる気がしますね。
何に使える?使うにあたって何か課題になりそうな点は?

気になった手帳は、公式サイトで中身をチェック。どんなことに使えそうか、その手帳のどこに惹かれたかなどを、ざっと書き出していきます。
考えているうちに、でもなー……という点も出てくるので、それも併せて課題として書き留めます。
折り合いのつくベストを選ぶ
どれだけたくさんの手帳があっても、完璧に自分にフィットする手帳に巡り会えることは、きっと奇跡みたいなもの。なので、折り合いをつけられる点を見つけて、うまく付き合っていけそうな手帳を選びます。
フォーマットがある程度決まっている方が書きやすいとか、逆に自由度が高い方が使いやすいとか、選ぶ基準は人それぞれ。書き出すことで、自分の求めているものが見えてきます。
翌年の手帳選びに悩んでいる人はもちろん、デジタル派だったけどアナログに挑戦したい人も『手帳会議』ぜひ試してみてくださいね。