東京・浅草橋のTODAYS GALLERY STUDIO.で、2026年2月27日より開催中の『変わる廃墟展2026』。2015年の初回開催から、今年で11年目を数えます。
SNSでもよく目にするようになった廃墟写真。退廃の美を切り取る15名のクリエイターが写し出す、時の流れに抗わず姿を変えていく造物たちの姿を、たっぷりと堪能してきました。
廃墟の見方が“変わる”美しき最新作

近年だいぶ変化してきたように感じますが、廃墟と聞くとまだまだ「怖い」「不気味」といった印象を抱く人も多いでしょう。『変わる廃墟展』は、その奥に潜む「美」に焦点を当て、これまでの印象を覆すような体験を提示しています。
タイトルにある“変わる”は、鑑賞者の先入観の反転する瞬間を指しているとのこと。ただ朽ち行く建造物が、時の流れの中で新たに得た色や光、精緻な造形や、その向こうに見えるかつてあった人間の色や熱の持つ美しさを体感できます。

多様なアプローチで廃墟の魅力を発信し続ける、人気と実力を兼ね備えたクリエイター陣が集結する同展。もはや定番とも言える軍艦島や廃ホテルなどの写真も新たな視点で切り取られ、また違った表情を見せています。
ずっと廃墟を愛してきた人にはもちろん、SNS世代からも支持を集めるクリエイターが揃う見逃せない内容です。
クリエイターごとのカラーが見える展示

広い空間を有効に使って展示された、ゆうに100を超える作品。クリエイターごとに分けて展示された写真は、それぞれに全く違った空気を帯びています。

個人的な興味の傾向かと思いますが、今年は外から差し込む光のある写真が目につきました。建造物としての役目を突然に終えた廃墟に、新たな命を与えるような優しさが感じられます。
朽ちていく命の現場

廃病院こそ怖い廃墟のイメージでしょうが、かつてそこで救われたいくつもの命があります。その現場を数多照らし続けたのが無影灯。
屋根が落ち、瓦礫の積み上がる手術室。光を灯すことのなくなった大きな目玉がこちらを見ているよう。

たくさんの命を繋ぐ現場を照らした無影灯。今や何を照らすこともなく、ただそこに佇んでいます。
ここで忙しなく働いていた人々の影まで見えるような空気が感じられますね。

こちらは比較的新しそう。光を失った今、何を見つめているのでしょう。
失われた命もあれば、救われた命もあり。無影灯には、照らした命の数だけドラマがあります。
また、さまざまな時代の廃病院を見ると技術の進化も感じられます。進化とともに廃れるものがある。諸行無常とわかってはいるものの、“現在”をあまりに当たり前に享受しているとも痛感しますね。
そこにあった温もりを感じさせる椅子のある風景

子どもたちが賑やかに過ごしていたであろう教室。はつらつとした声が聞こえてくるよう。
天井は落ち、屋根の構造が見えていたり、机の天板には苔が生えたりと、流れた時の長さを感じさせます。

こちらは、廃校の保健室。窓にかかる白衣を着た先生が座っていたのでしょうか。
穏やかに差し込む日差しのような先生だったのかしら。やって来る子どもたちとの時間が見えてくるよう。

窓の外に生い茂る草に侵食された部屋に佇む椅子。季節がいくつも巡ったであろうことが想像できます。
なんのための施設で、いつできて、いつまで人がいたのでしょう。どんな人たちが集い、どんな人が座った椅子なのでしょうね。
『変わる廃墟展 2026』は2026年3月29日まで。4月には名古屋巡回も!

ご紹介した写真の他にも、あまりにも美しい写真たくさん見られる『変わる廃墟展2026』は、2026年2月27日より浅草橋のTODAYS GALLERY STUDIO.にて開催中。
廃墟にちょっと興味が湧いた方、新たな世界に触れてみたい方にはもちろん、先入観や固定観念を覆したい方にもおすすめの写真展です。

同展は、写真撮影、SNS投稿ともにOK! 気に入った作品や、みんなにも見てほしい作品は、撮影・拡散しちゃいましょう。(※撮影の際は周囲にご注意ください)
今年はなんと、SNS投稿特典なるものも。ギャラリーのアカウントをフォローして「#変わる廃墟展」をつけて投稿するとランダムでいただけます。(※数量限定のため、なくなり次第配布終了)
廃病院で見るような視力検査マグネットは、退廃的な美しさを手のひらサイズで持ち帰れる、めちゃくちゃ可愛いアイテム。ポストカードも気になります。
2026年も4月は名古屋へ巡回
また、2026年4月4日〜26日まで、名古屋のTODAYS GALLERY STUDIO. NAGOYAにも巡回します。東京まではちょっと遠いな、という西側にお住まいの廃墟ファンの方は、名古屋会場へ足を運んでみてくださいね。
次回、vol.2では、会場で購入できる廃墟グッズや特別イベントなどをご紹介します。
◆美しき廃墟の合同写真展&物販展
「変わる廃墟展 2026」
⚫︎東京会場
TODAYS GALLERY STUDIO.
〒111-0053 台東区 浅草橋5-27-6 5F
⚫︎開催期間
2026年2月27日 (金) 〜 2026年3月29日 (日)
⚫︎入場料
700 円 / 3歳以下は入場無料
⚫︎営業時間
平日 11:00~17:00
土日・祝日 11:00~18:00
⚫︎休館日
毎週月曜日
◆美しき廃墟の合同写真展&物販展
「変わる廃墟展 2026 in 名古屋」
⚫︎名古屋会場
TODAYS GALLERY STUDIO. NAGOYA
〒460-0007 名古屋市中区新栄1丁目17-12
⚫︎開催期間
2026年4月4日 (土) 〜 2026年4月26日 (日)
⚫︎入場料
700 円 / 3歳以下は入場無料
⚫︎営業時間
11:00~17:00
⚫︎休館日
毎週月・火曜日
「変わる廃墟展 2026」特設サイト
TODAYS GALLERY STUDIO.公式サイト


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