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【5000円以内】『茶碗蒸し本舗 稲穂』で味わう初めましての茶碗蒸しと旬の味覚

福岡といえば、もつ鍋、水炊きなどの定番グルメもいいけれど、今回ご紹介するのは茶碗蒸し。

何かで見かけて気になっていて。「福岡か……あっ中洲? 会場から歩け……る!」ということで、推しのライブ後にお邪魔することに。遠征っていいですね。

熊本のお寿司屋さんに端を発した茶碗蒸し専門店『茶碗蒸し本舗 稲穂』博多中洲店で、変わり種茶碗蒸しと旬の味を楽しんできました。

梅?茄子?海苔?初めましてなのに全部美味しい

こだわりの卵と上質な出汁を合わせて作られる『稲穂』の茶碗蒸しは、常に20種類以上のバリエーションがあります。「選びきれない……」と思ったものの、ころんと可愛い手乗りサイズ。これなら3つは確実に食べられます。

今回は本日の茶碗蒸しを2種と、定番から1種いただきました。

本日の茶碗蒸し1:焼き長なす

卵とお出汁のなめらかに、焼きなすのとろとろの食感。焼けた皮の香ばしい香りがふわ〜っと広がって、なすを愛せし者の幸せを噛み締めましたね。これは至福。めちゃくちゃ美味しい。お出汁もしっかり香るので、どちらも立つのに和が成っている印象です。

本日の茶碗蒸し2:水前寺海苔

水前寺海苔は、初めましてでしたが、食感が面白くて! 一般的なあおさ海苔や岩海苔などはシャキシャキとした食感ですが、水前寺海苔は分厚いワカメに近い食感。肉厚で、海苔も海藻であることを思い出しました。みずみずしい磯の香りもしてとても好き。

定番:梅

茶碗蒸しに梅入れようと思ったことあります??? 筆者はね、ない!!

でもこれすごく美味しくて! 出汁とともに加熱された梅の、角の取れた酸味とさわやかな風味が、こんなに卵と合うなんて思ってもみませんでした。びっくりしちゃった。大好き、これ。

一品料理に生きる、確かな和食の技

結論、全部美味しいです。いただいたお料理、全部美味しかったです。ともすれば、なんでもないように思える塩茹でや揚げ物にも、繊細な技が利いていることが想像に易いほど、明確な美味しさがありました。

スナップえんどうの塩茹でにまず感激

甘くて! めちゃくちゃみずみずしくて甘くて! ちょっと頭抱えるくらいの美味しさがありました。まさかスナップえんどうにこんなに感動すると思わなかったです。過去イチ美味しいスナップえんどう。大将の確かな技を感じました。めちゃくちゃ美味しかったんですよ! すごいよ!?(ここまでひと息)

定番の山芋の磯辺揚げの絶妙

こちらもね、ちょうどいい塩加減で。お酒が進む……サクふわもちっとした山芋は、ちゃんと素材の味も感じられつつ、絶妙ってこれだよ! という旨みのある塩加減。大将、天才では?

高知県の「久礼」という日本酒をいただいていたのですが、合う〜。米の余韻を引き立たせるように感じました。

うつぼってこんなに美味しいんだ?!

初めましてのうつぼは、たたきと天ぷらが。決めかねて、スタッフさんにおすすめを伺ったところ「個人的にはたたきが好き」とのこと。お店の方の「好き」を信じてたたきをいただくことに。

あの、美味しくてびっくりしました。

香ばしい皮目に、もちもちした食感で、噛むほどに甘みが出てきて、白身であっさりしてるのに旨みも強いという。食べてよかった。うつぼのたたき。出会えたらぜひ食べてほしい一品です。

昭和香る「人形小路」にしっとり佇む気さくな名店

中洲の繁華街に位置しながら、ほんのりレトロ感漂う「人形小路」にある『稲穂』。

他にも、古くから親しまれているのだろうな、という個性的なお店が軒を連ねています。

この日は天神から徒歩で、西中島橋を渡り、那珂川沿いをずーっとまっすぐ。左手頭上を見上げつつ、永楽町通りを入るのががわかりやすいかも。プロ迷子を名乗る筆者も、右往左往しながらなんとか辿り着けました。

人気店のため予約がおすすめですが、タイミングによってはスッと入れることも。定番グルメもいいけれど、たまには趣向を変えて、絶品茶碗蒸しを楽しみに行ってみてはいかがでしょうか。

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蓮水おり(ori hasumi)

美味しいものと美術展とライブをテンション高めに楽しむワーママでバンギャ。コーヒー歴15年超の、J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター2級。12星座をモチーフにしたオリジナルブレンドのコーヒー屋を営んでいます。

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