タビットツアーズが運行する、バーカウンター付き観光バス「BAR BUS」は、車内がバー仕様になっているバス。こちらは木内酒造が協力しており、出発時から車内でお酒を楽しめる大人のバスツアーを提供しています。
今回、筆者たちが参加したのは、ひたち大宮辰野口さくら祭りへ行くツアー（1万円／税別）。出発地の水戸駅からBAR BUSに乗り込み、駆けつけ1杯やっちゃいましょう！ で、生ビールにウイスキー、梅酒を楽しみながらまず向かうのは、木内酒造のビール工場。
ふくろうのロゴでお馴染みの「常陸野ネストビール」の工場を見学できるんですって！
道中で楽しんでいたビールができていく過程を見られるという、なんとも贅沢な工場見学の様子をご紹介します。
装備をかためて工場内へ
製造現場の工場へ入るには、衛生管理が必要不可欠。一般的な食品加工工場と同様に、不織布ヘアキャップと白衣を着用し、靴カバーをした上で、消毒液を通ります。
こちらは工場1階部分。発酵に関連する機械がずらりと並び、所狭しとのびる配管の、工場然とした美しさ！ この無機の内側で有機を育てているんですよ……たまらん……
2階に上がってくると、機械の上部とこんにちは。1階よりだいぶすっきりしていますが、それぞれの機械をつなぐように配管が巡らされています。
それぞれのタンクに決まった役割があり、それをひとつずつ説明してくださいます。その場で出る質問にも軽やかに答えておられて、さすが職人さん。
タンクの蓋を開けて、発酵している過程も見せてくださいます。発酵で熱が起きてほかほか。立ちのぼる湯気とともに、ビールの苦味がほわっと香ります。
貯蔵タンクはサイズごとに役割が
醸造したビールを貯蔵しておくタンクも、大小さまざまなサイズが並んでいます。
小さいタンクは、定番だけどメインでない商品や、限定商品を貯蔵しているそう。
大きいタンクには定番主力の銘柄をドドンと貯蔵。建物ですか？ という大きさのタンクが立ち並ぶ様は圧巻です。
ものすごい量のビールがここに貯蔵されていると思うと、得も言われぬワクワク感がありますね。全部ビールですよ？！ 夢がある！！
ビール片手に原材料も手に取れる
工場をひととおり見学させていただいたら、試飲タイム！ 定番の常陸野ネストビールをグラスにいただきます。
原材料や味の決め方などについてのお話を伺いながら、なんとビールの味変が楽しめるという、大変興味深い時間です。
画像手前はビールの原材料といえば！ の、ホップをパレット状にしたもの。それぞれに違った特徴を持っていて、香りも風味も面白いほど違います。
奥は、ビールの香りの方向性を決めるスパイスたち。これらの組み合わせや割合を微妙に変えることで、さまざまなタイプのビールが作られます。
さらに、これらは香りを楽しむだけではなく、グラスでいただいたビールに入れてみることも可能。ちょっと味わいが変わって面白かったですね。
普段できないことをさせていただけるのも、工場見学ならではの楽しみです。
こちらは「赤米」という、まさに赤米を使用したビール。常陸野ネストビールを取り扱うお店にはたまにお邪魔していましたが、今回初めましてでした。
日本酒とはまた違うのですが、ほんのりお米の影を感じる味わいで、海外でウケているとのこと。確かに日本ならではの味わいだもんな、という納得感がありました。
味のある建物で、美味しいビールをいただき、工場見学を楽しませていただいたら、いざ次の目的地へ。
授かった知識を携えて、BAR BUSでまたお酒を楽しんでまいりましょう！
おまけ：機材かっっっこよ！！！
ここからは単なるフェティシズム画像です。必要なものが整然と密集している様のかっこよさ！ 少しでも伝われば嬉しいし、共感していただけたらもっと嬉しいです。
つながる管の全て、天井を這う管までもの全てに役割があると思うと、グッとくるものがありますね。何かしらあってほしい……！
直線と曲線のつながりたまらんですよね。無機質なのにしなやかさを感じるというか。ね。ね。
写っているもの全てが働いている！ 計算され尽くした配置がこの入り組み方なことまで含めてかっこいい。 これ全部に意味があるんですよ？ すごくない？ 眺めてるだけでワクワクする！
おそらくあまり理解されないであろうフェティシズムですが、気になったらぜひ、工場見学付きのツアーに参加されてみてくださいね。見放題ですからね。
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