クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回ご紹介するのは『黄桜酒造』から発売されているクラフトビール「LUCKY CHIKEN」です。
『黄桜酒造』LUCKYシリーズのブラウンエール
日本有数の日本酒メーカー『黄桜酒造』。「カッパのマークのお酒」といえば、よりわかりやすいかもしれません。「辛口一献」や「呑」など、人気商品を数多く販売しています。
日本酒メーカーとしての『黄桜酒造』の知名度は言わずもがなですが、実はビールも多く作っている会社ということは、あまり知られていないはず。
これまでに20種類以上のビールを販売しており、京都で初の地ビールレストランを開業するなど、ビール事業にも力を入れている会社なのです。
今回紹介するのは「LUCKY」シリーズのLUCKY CHIKEN。ホップの香りが華やかな、ブラウンエールです。
モザイクホップの華やかな旨味
LUCKY CATのアルコール度数は5.5%。ビールのタイプはアメリカンスタイル・ブラウンエールです。
IBU(=苦味指数)は50。同シリーズのセッションIPAビールで、IBUが60のLUCKY DOGに比べるとやや抑えめともいえますが、一般的によく飲まれているピルスナービールに比べるとしっかり苦味を感じる仕上がりです。
このビールに使用されているモザイクホップとは、アメリカワシントン州で生まれたホップ。
パッションフルーツやベリーといった、華やかなフルーツに例えられることも多い香りが特徴です。
元々世界有数のミント栽培地であるヤキマ渓谷という産地で生まれたものだそうで、その土地には香り豊かな植物が育ちやすい条件が揃っているのかも…と想像してみたり。
この「LUCKY」シリーズのコンセプトのひとつに「腕利きのブルワーに造られるラッキー」というワードがあります。
私たち消費者が美味しいビールを味わうことができるのも、ブルワーさんたちのこだわりや努力があるからこそ!
現在、世界中で300種類以上も存在するというホップのなかから、造りたいビールに最適なものをチョイスする。その作業を考えるだけでも、ブルワーさんの苦労が偲ばれますよね。
当たり前に消費しているものも、さまざまな幸運が積み重なって生まれた「LUCKY」の賜物。有り難くいただきたいな…と改めて感じました。
チキン料理に合わせたい“CHIKEN”
チキンと銘打ってあるからには、その名の通り、このLUCKY CHIKENはチキン・鶏肉に合うビールです。
華やかかつ苦味のある味わいは、鶏肉のジューシーな油と相性が良さそう。
唐揚げや焼き鳥、少し変わりどころでエスニック料理のカオマンガイなんかもいいかも。スイートチリソースのような、“ピリ辛酸っぱ甘い”複雑な味にもマッチしてくれそうな1本です。