2010年11月、今はなきZepp Tokyoでのライブの開場待ちをしている時です。見上げた観覧車が暮れゆく空に鋼の骨格を広げていました。
筆者が観覧車を好きになったきっかけは、このパレットタウン大観覧車です。
筆者使用ツールカメラ:Canon EOS80D(ボディ) 18-135mm(レンズ)スマートフォン : iphone13pro
【お台場・パレットタウン大観覧車】伝説の始まり
お台場パレットタウンといえば2000年代初頭のデートスポットの代名詞と言っても過言ではないはず。この地に堂々と竣工されたのが【パレットタウン大観覧車】です。
パレットタウンは、六本木ヒルズで有名な森ビル株式会社が手掛けた複合施設。
1999年3月に竣工され、瞬く間に若者のデートスポットになりました。設営当時は全高115mと、世界(国内ではないです! 全世界です!)最大級の大きさを誇りました!
それまでの観覧車というのは、遊園地に必ずある『高所から景色をほのぼのと楽しむ』というイメージでしたが、パレットタウン大観覧車は『若者の集客・新しい観覧車の在り方』を見せてくれたのです。
立地がよく、東京タワー・スカイツリー・ゲートブリッジという東京の名所を観覧車の中から楽しめ、デートはもちろん観光名所としても楽しまれていました。夜になると幻想的な夜景をプライベート空間で味わうことも!
全面シースルーゴンドラの先駆け
全面シースルーゴンドラの始まりはこのパレットタウン大観覧車ではないでしょうか。
現存する観覧車をできる限り調べたところコスモクロックは2009年(設立1999年)、天保山大観覧車は2008年(設立1997年)、と観覧車の設立がパレットタウン大観覧車よりも前でも、シースルーゴンドラに関しては後付のところばかりでした。
(もしシースルーゴンドラの始まりをご存知の方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください……!)
現在、シースルーゴンドラはもはや定番中の定番となっていますが、1999年当時は画期的な試みでした。
伝説の終わり……そして旅立ち
パレットタウンは竣工当時から定期借地となっており、2022年8月、多くの人々に惜しまれながら閉館。パレットタウン大観覧車も23年の稼働に幕を閉じました。
それから半年、解体され、パレットタウン大観覧車はお台場から完全に姿を消しました。
そうだ、大観覧車に会いに行こう
観覧車としては活動を終えましたが、日本テーマパーク開発株式会社が『これまでとは異なる形で再活用』することでSDGs実現につなげたいと考えました。
そこで休憩スポット&フォトスポットとして【那須ハイランドパーク】に設置することが決定! 選りすぐりの18基が、いまは地上で人々を楽しませているそう!
残念ながら筆者はまだ訪問できておりません。いつかの再会を楽しみにしている最近です。
那須ハイランドパーク
入園料 大人(中学生以上)1600円/小人(3歳以上)800円、
定休日 不定休+1月中旬〜2月末は冬季休園