暑くなると身体が無性にスパイスを求めることってありますよね。そして、カレーって見ると食べたくなりますよね。
お出かけ前夜になにげなくX(Twitter)を眺めていると、カレーのような画像とともに「ニハリも美味しいのに流行ってない」と言及するポストが。
ニハリは知らなかったな、面白そうだな、なんて思ったわずか半日後。偶然『ニハリ』との対面を果たします。運命〜!
出先で見つけた、インド・パキスタン料理店スルターンで、強めに運命を感じたりおいしさに感動したりしつつ、はじめましての『ニハリ』を楽しんできたのでご紹介します。
インド半島でお馴染みの煮込み料理『ニハリ』

『ニハリ』は、牛すね肉や羊のすね肉、山羊肉や鶏肉を骨髄とともにじっくりと煮込むお料理。インド半島でイスラム教徒の料理として発展してきたといわれ、パキスタンでは国民食なのだそう。
メニューにビリヤニもあり迷ったので「ビリヤニとニハリならどっちが好きですか?」と現地人のスタッフさんに伺うと「わたしはニハリ好き。ニハリよく食べる」とのこと。実際に馴染みのあるお料理なのだなと感じられます。
ランチセットで気軽にいただける

実は作るのに時間がものすごくかかるというニハリ。それをリーズナブルなランチセットでいただけるというのだから、ありがたいことです。
通常のランチセットは、ナンまたはライスを選び、ニハリとサラダ、ソフトドリンクという4点のセット。サラダにはインド料理屋さんでお馴染みのオレンジ色のドレッシングが。一般的にクリーミーなものが多い印象ですが、こちらはさっぱりスパイシーで新鮮でした。
画像は謎にわんぱくな量ですが、こちらはさまざまな状況が重なったご厚意での特別対応。必ずしも同じご対応をいただけるとは限らないこと、お含みおきください。
マイルドなスパイス感と、ほろほろトロトロの骨付きマトン!

大きな骨付きのお肉は、マトンのすね肉。トロトロほろほろでほんのりマトンの香りもあり、羊好きにおすすめしたいですね。
お肉の骨からいい出汁がたっぷりと出ているようで、うまみもしっかりあります。出汁カレーだっけ? と感じるくらい。
スパイス感は比較的優しく、少しとろみもあって日本の家庭のカレーに近い印象です。添えられているレモンを絞れば、さわやかな味わいも楽しめます。

お肉を骨から外すのに、ちょっとこぼしそうかなと思いましたが、拍子抜けするほどスルッと外れます。
食感は、長時間煮込んでいるのにしっとりやわらか。骨髄も一緒に煮込んでいるからかゼラチン質もあり、とろとろしっとりしています。いい。好き。

日本の家庭のカレーよりややサラッとしていますが、お米との絡みや相性は抜群。ライスはほんのりバターに近い香りがあり、ギー(インドの万能オイル)を使っているのかなと推察します。

ナンの甘みとも好相性! お行儀的にどうよ? とは思いつつも、ナンとライスを行ったり来たりしながらいただきました。
少しも残さずお皿ピカピカに食べたい方には、断然ナンがおすすめです。
美味しい『ニハリ』が食べられる「スルターン 新小川町店」は、飯田橋駅から徒歩約7分。

飯田橋駅から、交差点をひとつ渡り、目白通り沿いを真っ直ぐ7分ほど歩くと、左手に見えてくる「スルターン 新小川町店」。店頭のメニューが賑やかで、インド料理屋さん然とした佇まいです。
『ニハリ』はもちろん、お馴染みのインドカレーやビリヤニも楽しめて、南アジア料理がお好きな人には特におすすめ。
とろうまのマトンを優しいスパイス感で楽しめる『ニハリ』。「これは流行ったほうがいい!」と思わされるおいしさを体験してみてはいかがでしょうか。
インド&パキスタンレストラン スルターン 新小川町店(SULTAN)
⚫︎所在地
東京都新宿区新小川町4-21 光風ビル 1F
⚫︎アクセス
東京メトロ各線 飯田橋駅 徒歩約7分
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 徒歩約13分
⚫︎営業時間
ランチタイム:11:00〜15:00
ディナータイム:17:00〜22:30
※飯田橋駅前と秋葉原、九段下にも店舗あり。
スルターン公式サイト