スタジオカメラマンとして長年働いてきた筆者は、早ければ年明けから、遅くとも夏頃までには七五三の問い合わせを多数いただいてきました。
親御様の愛情からくる鋭利な角度の質問に答えるため鍛え抜いた回答と、筆者の体験談を交え、七五三にまつわるあれこれを4回に分けてご紹介します!
vol.2の今回は、満年齢と数え年の違い・それぞれのメリット、デメリットのご紹介です!
※金額設定は(株)スタジオアリスを参考にしております。
満年齢と数え年の考え方とは
七五三で満年齢と数え年って聞いたことあるけど、どう違うの?
満年齢は『満ちた年齢』なので、現在の年齢です。生まれた日を0歳とし、誕生日が来るたびに1つずつ歳を重ねていきます。
2024年度の七五三ならば【2021年生まれの方が満3歳、2019年生まれの方が満5歳、2017年生まれの方が満7歳】です。
数え年は『満年齢−1歳』と考えるとわかりやすいでしょう。厳密に言うと『生まれた日を1歳』とし、お正月が来るたびに1つずつ歳を重ねていく考え方です。
2024年度の数え年の七五三だと【2022年・2020年・2018年の方が3・5・7歳】のお祝いとなります。
違いはわかったけど、満年齢と数え年、どっちで七五三やるのがいいの?
旧来は『数え年』で七五三を執り行うのが習わしでした。しかし現代では『満年齢』でお祝いすることも多くなっています。
それぞれのメリット・デメリットをピックアップすると……
数え年でのメリット
・着物に着られているような様子がなんとも可愛らしい
・旧来のやり方に沿っている
数え歳のデメリット
・(個人差がありますが)3歳の記念だと髪の毛が生え揃っておらず、女児の場合は可愛らしいヘアセットができないこともある
・長時間、慣れない着物を着ることに飽きたり、トイレが大変だったり、そもそも着用できないこともある
満年齢のメリット
・長時間の着付けにも耐えられる体つきになってきている
・できるポーズや、持てるもの(女児なら傘、男児なら刀など)も増えるのでバリエーション豊かな撮影を楽しめる
・レンタル着物の場合は着用できる着物の数が増える(どうしてもレンタル品は、平均の身長の着物を多くそろえるので、3歳100cm・5歳110cm、7歳120cmの着物の数が多いです)
満年齢のデメリット
・7歳の満年齢は小学1年生になっているので、学校行事や習い事で忙しくなり、スケジュールを立てづらい
・一般的に歯の抜ける時期にさしかかる(個人差がありますが、1年生頃は歯の生え変わりが頻繁になります)
お子様の中には、歯が抜けていることを気にして頑なに笑わない子もいました。親御様から「歯が抜けているから笑わせないでください」と言われることも少なくありませんでした。
※歯の抜けている姿を【今だけしかない姿】と捉えるか【一生に一回の記念に歯抜けは嫌だ】と捉えるかは個々によるかと思うので、一概にデメリットとは言い難いです※
以上、満年齢と数え年の違い、それぞれのメリット・デメリットのご紹介でした!
vol.3では『一般的に満年齢・数え年、どちらの撮影が多いの?』筆者の体験談を交えてご紹介いたします!