スタジオカメラマンとして長年働いてきた筆者は、早ければ年明けから、遅くとも夏頃までには七五三の問い合わせを多数いただいてきました。
親御様の愛情からくる鋭利な角度の質問に答えるため鍛え抜いた回答と、筆者の体験談を交え、七五三にまつわるあれこれを4回に分けてご紹介します!
vol.3の今回は、一般的に満年齢・数え年、どちらの撮影が多いの? のご紹介です!
※金額設定は(株)スタジオアリスを参考にしております。
圧勝!多かったのは満年齢!
満年齢と数え年、結局、どちらが多いの?
体感ですが、8割以上は満年齢でのお祝いでした。
推測になりますが、七五三の年齢を迎える段階で考え始める方も多いのではないでしょうか。そうなると、必然的に満年齢七五三となります。また、迷われている方でもVol.2で書いたようなメリット・デメリットを伝えると多くの方は「数え年だと堅実ではないかも……」という反応でした。
何百人ものお子様を見てきた身としては……
忖度なしで! どっちでやった方がいいと思う?
総合的に考えて、【満年齢】の方が落ち着いて撮影できるように感じます。
個人差があるにせよ、特に2歳、4歳の集中力はとても儚いもの。
また、撮影スタジオによりますが、スタジオアリスのように時間で顧客の予約を分けていない写真館だと、いつ撮影の順番が回ってくるかわからないです。
その間、慣れない着物で待機しなければいけないのは大人でも大変なのですから、子どもは余計に、です。
大人の都合でもええじゃないかええじゃないか
ひと昔前までは義理のご両親や、ご自身のご両親、または祖父母から『昔の形式でやりなさい!』と強要されていた方も見てきましたが、時代は変わりました。
共働きも増えましたし、今では七五三は知っていても、由来や形式までは知らない方も増えてきました。
親御様主体で考えて、ええじゃないかええじゃないかと筆者は思います。
我が家の七五三はというと……
長女満7歳、次女数え年3歳(1歳11カ月)で七五三をまとめて済ませました。
これまでの力説を覆した本音とは
本当は、次女の満年齢に合わせたかったのですが、長女の身長が大きく、あと一年待つと確実に着物の丈が足りなくなると感じたので、下の子を合わせる形を取りました。
2人揃った着物姿が可愛い なにより、2年連続で七五三をするのがどうしても面倒だった ので、この策でいきました。
案の定、撮影時、次女ははすべて真顔。家族写真では草履を嫌がり足袋のまま。
次女にはまだ7歳の七五三がある!! と自分に言い聞かせ、とても思い出深い七五三となりました。
これを笑い話にできるので、我が家は数え年で七五三を決行したと言っても過言ではありません。
以上、体験談を交えたご紹介でした!
Vol.4は気になるタイトルの内訳、七五三の平均金額、我が家の七五三撮影料金を赤裸々公開です!