クラフトビールを推したい！ 美味しさを知って欲しい！ フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある！ 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回ご紹介するのは日本有数の大手ビールメーカー『サッポロ ヱビス』の新ライン「CREATIVE BREW」のシトラスブランです。
サッポロ ヱビス CREATIVE BREW シトラスブラン
サッポロ エビスといえば、日本の高級ビール界を牽引している超メジャービールブランド。プレミアムで贅沢で特別で…“ビール好きが貰って嬉しいビールランキング”があれば、確実に上位に入るであろう人気銘柄です。
今回紹介するのは、ヱビスの新ライン『CREATIVE BREW』の第3弾となるシトラスブラン。原材料にレモングラスというハーブが使用されている、画期的な1本です。
レモンよりもレモンらしい⁉︎ レモングラス
シトラスブランのアルコール度数は5％。小麦を使用してあり、ホワイトビール風のあっさりしたテイストです。IBUは公表されていませんが、苦味もほとんど感じません。
過去にはレモン果汁などを使用したレモンフレーバーのビールは何種類も飲んできましたが、ハーブのレモングラスを使用したビールは初めて。
レモングラスは、名前の通りレモンに似た香りを持つハーブで、エスニック料理によく使われているもの。
カレーやトムヤムクンのような辛い料理と相性が良く「レモンよりレモンの香りがする」といわれるほど香りが高いハーブです。
このシトラスブランに使用されているレモングラスは、さすがこだわりのヱビス、吟味に吟味を重ねて厳選されたエジプト産のものだそう。
まずは、ひとくち目。レモンビールのような酸味はなく、インパクトも薄め。少し期待外れ…？ と感じたのも正直なところ。
王道・メジャーのエビス。独創的なビールを作るとは言っても、あまり奇抜な味にはしないのかと、穿った見方もしてみたり…。
ところが、ふた口目。キンキンに冷えたところから少しぬるくなった状態で飲んでみると全く違う印象に。まさに「レモンよりもレモンらしい」爽やかな香りがいっぱいに広がります。
しっかり冷やすのが美味しいとは限らないのがクラフトビールの面白いところ。このシトラスブランも少しぬるめで飲むのが正解。香りの広がり方が段違いです。
クラフトビール市場が拡大して、個性的なビールが次々と発売されているなか。あえてレモン味にするのではなく、ハーブを使ってニッチなテイストを追求する…日本を代表するビールブランド、あのヱビスがやってくれたことに、感慨もひとしおです。
次の『CREATIVE BREW』はどんなスタイル楽しませてくれるのか？ 既にワクワクしています。
辛酸っぱい エスニックと合わせて
レモングラスの香りは、やはりエスニック料理と好相性。ホワイトビールのあっさりしたテイストがベースなので、パンチが効いた料理も食べやすく中和してくれるはず。
少しぬるめで飲むのがおすすめのビールなので、エスニック料理をテイクアウトしてピクニックに出かける…暖かい春の行楽のお供にピッタリの1本です。
