蒸し蒸し暑い夏本番「とりあえずビール!」の季節がやってきた! 乾いた喉を潤す最初の一杯は、こだわりのクラフトビールで。
フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! クラフトビールをこよなく愛する筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回取り上げるのは『御殿場高原ビール』のヴァイツェン。富士山の名水を使用した、特別な1本です。
『御殿場高原ビール』ヴァイツェン
富士山といえば写真やテレビで見るもの。新幹線から見えただけでテンション爆上がり! どちらかといえば富士山には縁が薄い、生粋の西日本育ちである筆者。それでもやっぱり富士山モチーフを見ると、ヤマトゴコロがくすぐられてしまうんですよね。
日本人のDNAに刷り込まれているといっても過言ではない富士山への畏敬の念。そのビジュアルに対してはもちろんのこと、富士山の湧き水、というワードにも滅法弱い(?)のが日本人なのではないしょうか。
今回ご紹介するのは、パッケージにドーンと描かれたポップな富士山が象徴的な『御殿場高原ビール』のヴァイツェン。富士山の伏流水を使用した、本格派のビールです。
本格的なドイツテイスト
御殿場高原ビールのヴァイツェンのビアスタイルはヴァイツェン。ヴァイツエンはエールに分類され、アルコール度数は5%となっています。
ヴァイツェンはドイツの南部地方で生まれたビアスタイルで、小麦麦芽を50%以上使用してるビールのこと。一般的には無濾過のものが多く、このビールも特殊な酵母と小麦麦芽を使用した無濾過ビールです。
見た目は白っぽい黄色…とされていますが、どちらかというと茶味がかったような、濃いめの色。香りはよく南国系の果物、特にバナナに例えられ、ねっとりとした甘みと発酵臭を感じる香りです。
味わいは、ひとくち飲んでみてビックリ! 日本のクラフトビールでもヴァイツェンタイプは数多く販売されていますが、トップクラスのインパクトがあります。
なんともいえないまったりとした風味…特殊な酵母が使用してあるとのことなので、そこに秘密がありそう。かなり個性的な味わいです。
ホワイト系のビールは比較的飲みやすさを売りにしていることも多いですが、その点ではあまり期待できないかも。どちらかといえばツウが喜ぶ、本格派の味わいです。
“攻め”系ヴァイツエン
ポップなデザインの富士山が大きく描かれたパッケージに、富士山の伏流水を使用しているという付加価値にもグッとくるところ。“日本ならでは”の要素がたくさん詰め込まれていて、それでいて味わいは本格的で攻めたドイツ系という、要所要所でビール好きのツボを押さえられてしまうビールです。
食事に合わせるというより、景色に合わせたい!? 富士山とまではいかずとも、自然のなかでプシュッといきたくなる、満足感のあるビールです。