暑い夏、ビールを飲まなきゃ乗り越えられない! 生粋のクラフトビール・ラバーである筆者が、この夏にぴったりのクラフトビールを紹介します。
今回取り上げるのは、日本が誇る大手ビールメーカーのひとつ『SUNTORY』から限定発売されている「海辺のエール」。軽やかで爽やかな香りを楽しめるエールビールです。
『SUNTORY』海辺のエール
冷蔵庫にあるだけで幸せな気持ちになれる、贅沢ビールの代表格プレミアムモルツ。名前からしてプレミアムで特別、味わいももちろん高級感のあるテイストです。
その特別感、こだわりの品質はクラフトビールにも通ずるものがあるような…実際、クラフトビール好きの人はプレミアムモルツが好きな人が多い印象があります(筆者調べ)。
「クラフトビールを置いていない店でも、プレモルが飲めるならいっか!」と思えるくらい。“美味しいビールを飲みたいゴコロ”を満たしてくれる存在です。
そんな、クラフトビール好きも全幅の信頼を寄せるプレミアムモルツの限定バージョンとして発売されている「海辺のエール」をご紹介します。
香りを楽しむ エール!
スタンダードなピルスナータイプのプレミアムモルツとは別ラインの香るエールシリーズ。“日本のビールファンに愛されるエール”をモットーに作られているエールビールです。
クラフトビールブームのおかげで日本での認知度も上がったエールビールですが、数年前まではまったくといってもいいほど馴染みが無かったタイプ。
個性的で、言ってしまえばクセが強い味わいのビールであるぶん、すっきりとしたラガータイプに慣れた日本人の舌に受け入れられるまでに時間がかかったのも無理はない話です。
だからこそ、日本のビールメーカーのなかでも超・超大手であるサントリーから定番商品のひとつとしてエールビールが販売されるようになるなんて…と、クラフトビール好きとしては感慨もひとしお。
「海辺のエール」は、定番商品の香るエールより一層爽やかな印象。アルコール度数は6%、IBU(=苦み指数)は公開されていませんが、苦味はほとんどなく、ピルスナー的なスッキリ感もあります。
色味も薄めで、エール独特の発酵臭や酵母の主張はあまりなく、そのぶん香りの良さを存分に味わうことができます。
繊細な味わいの“ジャパニーズエール”
エールビールといえば、荒々しく野性味がある、ガツン! とインパクトのある味わいのものが主流。特に海外産のエールは個性の塊のようなテイストで、ひとくち目から驚かされることもしばしばです。良くいえば個性的、悪くいうと雑な印象を受けたりもします。
けれど、香るエールシリーズ然り、この海辺のエールも、とにかく味わいが繊細。細部までこだわって作られているというのが、ひとくち飲むだけでも伝わってくる出来栄えです。
日本ならではのエールという意味では、恐らくこれ以上はないのではと思うほど。ジャパンクオリティの良さが詰まっている1本です。