美術展を鑑賞したら、そのままのテンションでミュージアムショップへGO! 不思議な旅をたっぷりと楽しんだら、旅の思い出を連れて帰りましょう。
今回は、空想旅行の中から切り取ったいくつかのシーンを購入してきました。
リトルハットマンとの旅をこの手の中に
とりあえずこれだけは買う図録。人の記憶なんて脆く儚いですからね。どんなに感動して覚えているつもりでも、少しずつ薄らいではおぼろになっていくもの。
チャプターNo.と導入文がある、児童書や子ども向けの図鑑に近い構成で、普段あまり図録や画集に触れる機会がない人でも、図鑑のように楽しめるのではないかと感じます。
心が動いた感覚をいつまでも鮮明に揺り起こしてくれる図録があれば、好きなときに空想旅行に行けます。なんて素敵なことかしら。
全面カバーじゃなくて、本体の表紙をうまく利用したオシャレなつくり。あらまぁ! と、ちょっと嬉しくなりました。
そういえば図録のカバーって外したことないけど、こういう仕掛けのものが他にもあるかもしれませんね。
スナップ写真的に紙モノを
とりわけ印象の残った作品は、手元に置いておきたい派。ポストカードとクリアファイルを購入しました。
白黒の《無題》は、よく知っているあれこれがさまざまなものに見立てられていて、何度見直しても発見があるけど眺めているリトルハットマンは何を思っているのかしら。紫の《綱渡り師》は均衡と不均衡の狭間は何を提起しているのか。水彩の《上昇》の行く先は明るいのか、果てはあるのか、本当に向かいたい先はそこなのか。
《無題》の人たちの頭部の矢印は、思考の分岐を表しているのかな。《遠い国からあなたへ手紙をしたためています》の夜空に浮かぶタイプライターのキーは、したためた文字たちが“あなた”のもとへ向かっているのかな、とか。
たまに取り出しては、その時の感覚で再度楽しめるのも、紙モノのいいところだと感じています。
他にもTシャツやお菓子、雑貨などもあり、カジュアルに楽しめるアイテムもたくさんありました。
ミュージアムショップはTRAINIART(トレニアート) 東京ステーションギャラリー店の中に
展示室を出てすぐ、画像の案内があるので、それに従って左手に進みます。
進んでいくと、東京駅の歴史や、開業当初から現在に至るまでの転換期のジオラマが展示されています。なるほどね〜、なんて見ながら進んで行くとショップに到着。
常設店舗の一角に、企画展のグッズコーナーが設置されています。コンパクトながらも見やすく陳列されているので、あれこれ手に取って眺めてみるのも楽しかったです。
関東の旅の玄関口である東京駅で、空想旅行のお土産を手に帰路につくのもまた乙なものです。