「線香花火を作るワークショップがあるですって?!」という驚きと、手仕事系ワークショップ好きの“やってみたい熱”が噴出し「ぜひ体験したいです!」とお時間を頂戴し、若松屋さんにお邪魔して線香花火作り体験をさせていただいたのが前回(vol.1)。
見た目だけならなんとなくうまくできたような気がしています。が、しかし花火は火をつけてこそ。
ここからは、作った線香花火がうまく燃えるのか、実際に火をつけてみます。
作った花火はその場で楽しむ!
若松屋さんの線香花火作り体験は、花火屋さんが作った花火と一般の人が作った花火の燃え方には違いがあるのか実験をする、というもの。火薬の使用にはさまざまな決まりごとがあり、作った花火を持ち帰ることはできません。
ので! 作ったからやろうぜ!! どのくらいできてんのかやってみようぜ!! なわけです。
外が明るくても花火は意外と見える
若松屋さんにお邪魔したのは昼間。会社さんなので、営業時間内のご対応。なので、一般的な感覚では線香花火をするには明るすぎない? という時間です。
ところが、実際に火をつけてみると、めちゃめちゃはっきり見える! むしろ動画とかきれいに撮れちゃう。子どもの頃「まだ明るくて見えないから、ご飯食べてからね」と言われていたアレはなんだったのか……(ごはんを食べなさいということです)
筆者宅は、夕方まで友達と遊び、お家で夕飯を食べて、団欒の時間があり、お風呂に入って寝る、というのが通常の流れ。その団欒の時間に当て込まれる花火タイムだったので、当然夜のアクティビティと思っていました。
写真や動画を撮るにも、煙で視界は悪いし、炎にピントが合ったり合わなかったりで、残したかった思い出とはなにか……という写真がたくさんあります。楽しそうな空気だけは伝わってくるけど。
明るい時間にも花火を楽しめるとわかった今、写真も動画も明るいうちのほうが、表情も火花もしっかり撮れていいよね、と考えを改めたところです。
ちゃんと燃える率は50〜70%?!自作と若松屋さん作との燃焼比較実験
まずは若松屋さんが作った線香花火から。さすがの安定感で、そうそう線香花火ってこれよね、と。
「毎回、自分のがちゃんとできなかったらどうしようかとドキドキする」とおっしゃる若松屋さん。またまたそんなご謙遜を〜と思ったら、ワークショップでの成功率は50〜70%程度とのこと。作ったらどれもちゃんと燃えるんじゃないんですね。
こちらは編集長作。力強くて美しい。組織を引っ張る者の胆力を感じます。
こちらは筆者作。せっかち! しかし繊細できれいと言っていただきました。優しい。ありがとうございます。
同じ材料を使い、同じ作り方をして、これだけの差が生まれるというのも面白いですよね。人となりが出るとおっしゃっていたの、本当にそうかも、という気持ちになります。編集長と筆者、絵に描いたような「上司と部下」の様相です。面白い。
線香花火作り体験ができるイベントが!
5月24日(金)〜26日(日)に開催される『モノマチ2024』というイベントにて、日本一の花火メーカーである若松屋さんの線香花火作りワークショップに参加することができます。
『モノマチ2024』は、東京都台東区南部エリアにて開催される町イベント。このエリアは、古くから製造/卸の集まる街としての歴史をもつ地域。さまざまなお店やメーカーさんのワークショップがあり、日本の伝統的なモノづくりを体験できます。若松屋さんは普段、店舗としての営業はしていないため、ワークショップが行われるのはこういったイベントの機会があればこそです。
料金は500円、所要時間は30分ほどと、コンパクトに気軽に体験できるのも魅力的。丁寧に教えてくださるので、不器用でも大丈夫です。筆者にもできました。
線香花火作り体験はとても人気が高く、絶対体験したい! ということであれば予約していくのが安心。早いと午前中に枠が埋まってしまうなんてこともあるそうなので、まずは予約。予約時間までに間ができたら、他の店舗をぐるっと見てまわって戻ってくるコースも楽しそう。
知っているようで知らない花火。日本の伝統産業に直に触れられるこの機会に、ぜひ線香花火作りを体験してみてはいかがでしょうか。
『モノマチ2024』のワークショップ一覧はこちら
『モノマチ』公式サイト