クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回は石川県能美郡にある『わくわくブルワリー』の金沢百万石BEER グランアグリ。小麦を使用した、軽やかで上品な味わいのビールです。
『わくわくブルワリー』金沢百万石BEERグランアグリ 小麦のビール

石川県能美郡川北町の醸造所『わくわくブルワリー』は、川北町の農業をアピールするために地元の商工会有志の方々で設立された『わくわく手作りファーム川北』の事業の一部。今回ご紹介するグランアグリの原材料にも、地元川北町の大麦と隣市である小松市の小麦が使用してあります。
地元の農産物を使い、地元でビールを作る…いわゆる地ビール的な要素の強い醸造所です。
軽やかで飲みやすいヴァイツェン

金沢百万石BEERグランアグリ 小麦のビールのアルコール度数は5%、IBU(=苦味指数)は13と低め。ビールタイプはヴァイツェンです。
小麦麦芽を50%以上使用するというヴァイツェンは、南ドイツが発祥の醸造方法。最大の特徴といえば、その香りです。
よく例えられるのは「バナナ」で、青臭さのような発酵臭のような…独特の香りがします。
このグランアグリは、バナナに少しスパイシーさもほのかに感じられる香り。味わいは、しっとりとした舌触りで滑らか。ヴァイツェンらしい、甘味も感じる優しいテイストです。
地元で頑張る! を応援したい!

『わくわくブルワリー』のビール、驚いたのが麦芽製造工程のほとんどを手作業でおこなっていること。世界でも珍しい方法だそうで、職人さんが自らの手で撹拌、発芽状態を確認して均一な酵素力になるようにしているそうです。
北陸の地で育った原材料を使い、こだわりの製法でビールを作る…まさにクラフトな1本。その希少性に、クラフトビール好きの心はくすぐられてしまいます。
日本にはまだまだ、こだわりの、面白い、飲むべきビールがある! そう思わせてくれる1本です。
あっさりとした海鮮料理に合わせたい
肉よりは魚、和よりは洋に合う飲み口なので、シンプルなパスタなどがしっくりきそう。シラス入りのペペロンチーノ、少し春菊などの香味野菜を入れたりして…軽い食事に合わせたい1本です。
ビール自体に酸味や柑橘感はないので、マリネやお寿司のような酢が効いたメニューに合わせてみるのも面白いかも!
食前酒的な位置づけで、まずは最初の一杯に…爽やかな味わいを試してみてくださいね。