クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回は、広島県の醸造所『宮島ブルワリー』のPALE ALEをご紹介します。美味しい料理に合わせたい、お土産にも嬉しいクラフトビールです。
『宮島ブルワリー』宮島ビール PALE ALE
2018年に自社醸造をスタートさせたという宮島ブルワリー。クラフトビール界のなかでは比較的新しい醸造所です。それまで、宮島ビールというブランド自体はあったようですが、本格的な自社醸造が始まったのが2018年とのこと。
日本屈指の観光地として、あらゆる世代、あらゆる国から観光客が訪れる広島・宮島。そのお土産品として大注目のビールです。
宮島ビールのPALE ALEは、アルコール度数5%、IBU(=苦味指数)は30。ビールタイプはペールエールです。
ペールエールといえば苦味が特徴のひとつですが、このビールの苦味は比較的穏やか。一般的なビールに比べれば少し苦いかな? というくらいです。
缶を開けた段階ではほとんど香りはしませんが、口に含むとペールエールらしい柑橘の香りが広がります。
苦味や香り、どちらも優しく、あっさりと飲めるペールエールといった印象を受けました。
料理に合わせることを前提に
個性的で主張が強いクラフトビールも多いなかで、この宮島ビールのペールエールは「大人しい」味わい。言葉を選ばずにいえば、やや特徴に欠けるといえなくもありません。
けれど、それこそがあえてのこだわり。飲みやすく誰もが楽しむことができる味わいにすることで、宮島や広島県の食材を使った料理に合わせて欲しい! という想いがあるからだとか。
確かに、スタンダードなテイストは、どんな料理も邪魔することなく、美味しい料理のお供として活躍してくれそうです。
広島名物に合わせるなら?
せっかく料理に合わせることを前提に作られているのなら、その美味しさを活かす料理を考えたい…ということで、ペールエールを飲みながら試行錯誤。
「穏やかな苦味と相性がいいのは、肉ではなく海の幸…牡蠣? いや、それはあまりに安直…そうだ、穴子!」とピンときました。
広島県産名物として、全国的には牡蠣が有名ですが、穴子も隠れた名産品のひとつ。宮島周辺にも、美味しい穴子料理の店が並んでいます。
宮島ビール PALE ALEは酸味との相性がいいので、家庭で楽しむのであれば穴子のちらし寿司なんてオススメ。甘く炊いた穴子や椎茸、錦糸卵や酢れんこんといった、昔ながらのお花見ちらしに合わせて…春のおでかけにも連れていきたい1本です。