猛暑の日々。後半戦を乗り切るためには、美味しいビールが必要不可欠! 骨の髄からお酒好き、クラフトビールを愛して止まない筆者が、おすすめのクラフトビールを紹介します。
今回ピックアップしたのは、岡山県の『宮下酒造』から販売されている「独歩ホワイトエール 鬼神温羅編」。ホッコリかわいい缶デザインが目を引く、爽やかホワイトエールです。
『宮下酒造』独歩缶 ホワイトエール 鬼神温羅編
1915年、大正4年に岡山県で創業された『宮下酒造』。岡山三大河川のひとつである旭川の伏流水を使用した清酒「聖(ひじり)」を代表に、数多くの日本酒を販売しているメーカーです。
そんな『宮下酒造』が中国地方初となるクラフトビールの製造を始めたのは1995年。最初に製造されたビールが「独歩(どっぽ)」でした。
名前の「独歩」には「独立独歩で特色のある信念のビールを醸造する」という願いが込められているほか「独歩」がドイツタイプのビールであることから「独=ドイツ」の意味も含まれているとのこと。
今回ご紹介するのは缶タイプの「独歩」、「ホワイトエール 鬼神温羅編」。フルーティーな味わいが美味しい、ホワイトエールビールです。
さっぱり・フルーティー 爽やか系エール
このビールのアルコール度数は5%、ビールタイプはホワイトエールです。
ホワイトエールとは、麦芽化していない小麦を原材料としたビールで、14世紀にベルギーで発祥した製造方法。このビールには含まれていませんが、コリアンダーやオレンジピールで風味付けされることも多く、スパイシーな味わいが特徴です。
とはいえ「独歩 ホワイトエール」の味わいは、ごくシンプル。みずみずしく、さっぱりと爽やかなテイストは苦いビールが苦手な方でも飲みやすいはず。すーっと喉を通る爽やかさで、軽い飲みごこちは夏の食事にもぴったりです。
岡山に伝わる伝説をモチーフに
「独歩」シリーズはほとんどが瓶で販売されていますが、こちらはより気軽に飲める缶タイプ。モダンでかわいらしいデザインは、岡山に伝わる伝説「鬼神温羅伝説」をモチーフとしているとか。
ビールの名前の一部にも含まれている「鬼神温羅伝説」とは、岡山県に古くから伝わる言い伝え。
吉備の国にやってきた乱暴者の大男・温羅(うら)の首を、吉備津彦命(きびつひこのみこと)が討ち取った…という物語で、桃太郎伝説のもとになったともいわれています。
温羅の根城だったとされる“鬼ノ城”をはじめ、“吉備津神社”や“血吸川”など、岡山県には言い伝えにまつわる名所がいくつもあるとのこと。
のんびりビールを楽しんでいる鬼のイラストに、なんともほっこりしてしまいますよね。同じく缶タイプとして販売されている「独歩 ゴールデンラガー 桃太郎編」の方は、桃太郎がデザインされています。
夏にぴったりホワイトエール
毎年のように暑さが増しているように感じる昨今。ちょっと外を出歩くだけでも満身創痍、体も喉もとにかく“癒し”を求めているはず。ホワイトエールのやわらかでフルーティーな飲み口は、酷暑の癒しにぴったり。「ゴールデンラガー 桃太郎編」と一緒に、飲み比べするのもオススメです。