ビールを筆頭に、コーヒーや紅茶、サワーなど“クラフト”と名の付く商品が数多く販売されている今。ビールに迫る勢いで人気が高まっているハイボール界にも、「クラフトハイボール」は存在します。
今回ご紹介するのは、クラフトビールの醸造所としても有名な『木内酒造』の「常陸野ハイボール」。常陸国・茨城で作られた香り豊かなハイボールです。
『木内酒造』常陸野ハイボール
なにごとにもブームはあるものですが、筆者がお酒を飲み始めてからの20年余りは特にアルコール飲料激動の時代だったと感じています。
というのも、20年前といえば発泡酒が販売が始まり爆発的なヒットとなっていたころ。若く金銭的にも余裕がなかった大学生にとっては救世主のような存在だったことを覚えています。他にも缶タイプのカクテルが流行したり、サワーにもいろいろなフレーバーが登場したり。
筆者の子ども時代、お酒といえばビールか日本酒かウィスキーか。サワーのフレーバーもレモンくらいしか無かったはずです。
たくさんのブームが移り変わるなかで、お酒の選択肢が増え、好みやニーズに合わせた自由なアルコールタイムを過ごせるようになりました。もちろんクラフトビールも、そのひとつといえます。
そして、最近のアルコール飲料のブームといえば、ウィスキー・ハイボールです。
一昔前までは“オジサンの飲み物”だったはずのハイボールが流行して十年強。今では、ひとつのジャンルとして完全に定着していますよね。筆者の経営する居酒屋でも、老若男女さまざまな世代のお客様がハイボールを注文なさいます。
カロリーが低く濃さを自分で調節しやすいところも人気の秘密。そして何より、日本のウィスキーは美味しいのです。ジャパニーズ・ウィスキーは海外でも注目されていて、一部の銘柄は入手困難・プレミア価格にもなっているとか。
今回ご紹介するのは、クラフトビールの醸造所としても有名な『木内酒造』の「常陸野ハイボール」。日本が誇るクラフトビールメーカーが作る、こだわりのハイボールです。
甘く香ばしい香り 爽やかな飲み口
木内酒造では、2016年からウィスキーの蒸留を開始し、2019年からハイボールを販売しているとのこと。この「常陸野ハイボール」はアルコール度数9%。成分表示には“ウィスキー(モルト、グレーン)”と記してあるので、恐らく2種類のウィスキーをブレンドしてあるのでしょう。
モルトウィスキーとは、大麦麦芽を原料としたもの、グレーンウィスキーは、とうもろこしや小麦などの穀類を主原料としたウィスキーのことです。
缶を開けた瞬間、ウィスキーのいい香り! 氷を入れたグラスに注ぐと、炭酸がパチパチ弾けて……香りがいっそう広がります。ウィスキーには疎い筆者ですが、それでもわかる、香りの違い。ずっと嗅いでいたくなるような、香ばしさ・甘さ・柔らかさのある香りです。
味ももちろん、抜群。グッと深いアルコール感とほのかな甘味。炭酸も強めで、爽やかな飲み口です。
こだわりの味はおつまみナシで!
「常陸野ハイボール」は、缶タイプのハイボールのなかでもダントツといっていいほどのクオリティ。香りの豊かさが段違いで、1本でもかなりの満足感があります。
ハイボールは合わせる食事を選ばないお酒ですが、このハイボールは是非おつまみなしで楽しんでみて!