クラフトビールを推したい! 美味しさを知って欲しい! フツウのビールよりは高いけれど、クラフトビールにはその価値がある! 生粋の“クラフトビール・ラバー”の筆者が、オススメしたいクラフトビールを紹介します。
今回紹介するのは『ヤッホーブルーイング』のよなよなエール。このビールを語らずして、クラフトビールを語れるのか? 否! なにはなくとも、四の五の言わずに全人類よなよなエールを飲んでみて欲しい! 味はもちろん、パッケージデザインや企業理念…何から何まで愛せてしまう、日本で最も有名なクラフトビールです
『ヤッホーブルーイング』よなよなエール
1997年に販売が開始された『ヤッホーブルーイング』のよなよなエール。「クラフトビールって何?」という時代を経て、よなよなエールが浸透してきたからこそクラフトビールが一般化してきた、といっていいほど。日本のクラフトビール史をけん引してきた、トップランナーでありパイオニア的存在です。
一昔前までは百貨店や大規模な酒屋でしか見かけませんでしたが、最近ではコンビニやスーパーマーケットでも当たり前に置いてありますよね。
この「当たり前に置いてある」ということが、どれほどすごいことか…。「メーカーによって違いがないわけではないけれど、大体同じ味」という日本のビール市場をここまで切り開いてきたという功績。クラフトビールを愛する者としては、心から感謝したい存在でもあります。
筆者が初めてよなよなエールを飲んだ当時は、エールビールを飲みたいときは海外産のビールを飲むしかないという状況だったため、国産ビールにこれほど個性的なテイストのビールがあるということに衝撃を受けたものです。
そしてよなよなエールをきっかけにして、ズブズブとクラフトビールの沼に浸かっていきました…。
クセはあるけど飲みやすい ビギナーにもぴったり
よなよなエールのアルコールは5.5%。アメリカンペールエールというスタイルのビールです。
アメリカンペールエールとは、アメリカ産ホップを原材料に使用したペールエールのこと。エールはラガー大国といえる日本ではマイナーなスタイルですが、ヨーロッパでは15世紀ごろから愛飲されてきた、歴史の深いビールのスタイルです。
アメリカ産ホップは、柑橘系の香りが特徴のひとつ。よなよなエールも飲んだ後鼻に抜ける香りがなんとも爽やかです。
IBU(=苦み指数)は41と、一般的なラガービール(IBUは20程度)に比べると苦味はありますが、だからこそ飲みごたえを感じられるというもの。
個性的なテイストでありながら、飲みやすさも両立。「初めての味で美味しい!」と思えるちょうどよいクセがあるため、クラフトビール・ビギナーにはぴったりといえます。
よなよなエールが導くクラフトビールの世界
日本のクラフトビール市場のパイオニアといえる、よなよなエール。今となってはクラフトビールの王手といえる存在になりましたが、よなよなエールを製造しているヤッホーブルーイングは開拓者魂を忘れてはいません。常に新しく、チャレンジングでトガったビールを次々と生み出してくれる…そんなところに夢中になってしまいます。
今回、よなよなエールはクラフトビール入門にぴったりと紹介しましたが、たくさんのクラフトビールを飲んだ後でも「やっぱり美味しい!」と思える安定感も魅力。
日本のビールの新しい王道ともいえるよなよなエールから、めくるめくクラフトビールの世界へ飛び込んでみませんか?