ビールが美味しい季節がやってきた! 汗をかいて一日頑張った喉を、とっておきのビールで潤したい! クラフトビールをこよなく愛する筆者が、オススメのクラフトビールを紹介します。
今回取り上げたのは『富嶽麦酒』のインディア・ペールラガー。“濃くて苦い”がキャッチフレーズの、インディア・ペールラガーです。
『富嶽麦酒』インディア・ペールラガー
個性が売りのクラフトビール。パッケージデザインや原材料、製法、ネーミングに至るまで…さまざまな特色を持つビールがたくさんあるなか、今回ご紹介する富嶽麦酒(ふがくばくしゅ)は、醸造所のある場所がかなり“個性的”です。
というのも、このビールが製造されている富士かぐや蒸溜所があるのは、静岡県富士市にある複合型スポーツ施設「s_pl@ttFUJISPARK」(エスプラット フジスパーク) の一角。
s_pl@ttFUJISPARKは株式会社時之栖富士が運営している施設で、サッカーや陸上をはじめとした各種スポーツの競技場のほか、ホテルも併設しているという広大な施設。元は大学のキャンパスだったとのことで、富士山が見える自然豊かな場所にあります。
レストランが併設されていたり、町中のビルにあったり…という醸造所はよくありますが、スポーツ施設のなかにあるというのはなかなかの珍しさ。
そんな製造場所から個性的な富嶽麦酒のインディア・ペールラガーをご紹介します。
濃くて苦い、でも爽やか
アルコール度数5%、ビアスタイルはインディア・ペールラガー=IPLの富嶽麦酒。
インディア・ペールエール=IPAに比べると、ややマイナー感のあるIPL。かくいう筆者も、あまり飲んだことがないビアスタイルです。
エールビールのIPAとラガービールのIPL。その違いは、上面発酵であるか下面発酵であるか、ということ。
常温に近い温度で短期間に発酵するエールビールと違い、ラガービールは10度以下の低温で長期間に渡り発酵させます。
前者は香りが豊かで独特の深い味わいに。後者はキリッとすっきりした喉越しのビールになります。
さらに、IPLの場合は通常よりもホップの使用量が多いため、苦味がぎゅっと濃い味わいに。まさにパッケージにある通り「濃くて、苦い」、そしてラガーの爽やかさもあるビールになるわけです。
富士山の伏流水を使用
富嶽という名前の通り、富士山の伏流水を使用。飲み口はキリッと、後味がしっかり苦いビールです。
重たさは感じられないので、乾杯の1本にも向いていそう。パッケージのデザインも、話題作りに一役かってくれるはず!